一人一人違う花を咲かせることだけ一生懸命になればいい─。
累計の売上枚数が300万枚を超えて、平成で最も売れた楽曲『世界に一つだけの花』。この曲を歌ったのは、誰もが知る国民的グループSMAPだ。そんな彼らが解散したのは、'16年12月31日だった。
「解散は、'15年11月にジャニーズ事務所から“5人”での独立を画策したことから始まったといわれています。しかし、事務所に強い恩義を感じる木村拓哉さんが残留を決めて、グループでの独立は失敗。その後、SMAPのチーフマネージャーが事務所を退社することに。売れない時代から5人を支えてきた“精神的な支柱”を失った結果、メンバー間の溝は埋まらず、解散に至りました」(スポーツ紙記者)
解散後の'17年9月、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人がジャニーズ事務所を退所。元マネージャーと合流し、『新しい地図』として活動を始める。その3年後の'20年3月末、中居正広も個人事務所を立ち上げて独立。木村1人がジャニーズに残り、5人はバラバラに─。
解散して今年12月で7年がたつが、ジャニー喜多川氏による性加害問題により、SMAPを生み出した男性アイドル帝国に、崩壊の危機が訪れている。こうした厳しい状況下で、救いを求めるかのように“ある噂”が流れている。
木村拓哉を広告起用するスポンサー離れが加速して
「SMAP復活の可能性を囁く人がいるのです。解散後、5人がそろったことは一度もありません。しかし、その橋渡しをした1人が、明石家さんまさんだというのです」(芸能プロ関係者、以下同)
さんまはSMAP分裂時に、木村を擁護。木村とは、家族ぐるみの付き合いだ。
「'22年に、香取さんがさんまさんと7年ぶりにテレビ共演。このウラで、さんまさんが木村さんの抱える“SMAPやメンバーへの思い”を伝えたことで、香取さんの気持ちもいくらか和らいだと聞いています」
今年4月には、稲垣がバラエティー番組『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に出演。木村と会うことに前向きな姿勢を見せた。少しずつだが、関係は修復されつつあるというのだ。
「性加害問題で、木村さんを広告起用するスポンサー離れが加速しています。木村さん主演のフジテレビ系ドラマ『教場3』も、制作延期が発表されました。こうした問題が長引けば、木村さんがジャニーズ事務所から独立するのではないか……という声もある。仮にそうなれば、時間はかかるかもしれませんが、再結成も夢ではありません」
時代が変わろうとするさなか、あるホームページにも5人の復活を待望する声が集まっている。実に20年以上も続いたバラエティー番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の公式サイトだ。
「『スマスマ』の呼び名で親しまれた同番組も終了して今年12月で7年たちますが、公式サイトは残されており、今もメッセージが投稿できるようになっています。そこに多くのファンが、5人そろった姿が見たいとメッセージを送り続けているんですよ」(前出・スポーツ紙記者)
今も『SMAP×SMAP』公式サイトに寄せられる声
どんなファンの声があるのかのぞいてみると、
《SMAPが大好きです。みんなが戻ってきてくれる事を信じて待っています》
《いつの日か、また全員揃ったSMAPを見たいです》
という声が続々……。
「『スマスマ』こそ、SMAPを国民的スターへと押し上げた番組といっても過言ではありません。SMAPが楽曲を歌うだけでなく、コントによる笑いがあり、ゲストに料理を提供するコーナー『ビストロスマップ』はトーク番組としての要素もあり、老若男女が楽しめるバラエティー番組でした。平均視聴率は18%以上で、時には30%を超えることもありました」(テレビ誌ライター、以下同)
その影響力は、あの人気ユーチューバーの人生をも左右したという。
「9月24日に放送されたフジテレビ系の『まつもtoなかい』にゲスト出演したHIKAKINさんは、'14年に『スマスマ』に出演したことで知名度が一気に向上し、人生のターニングポイントになったと話していました」
多くの人々に影響を与えてきた『スマスマ』。9月中旬、公式サイトへの投稿に、高校1年生の男子による、こんな声も。
《僕は解散した後にファンになりました。(中略)今こそいろいろな状況がある中、明るいSMAPが戻ってきて、別に歌わなくても、踊らなくても、みんながみんないる事が国民にとっては幸せなのではないでしょうか》
5人のまいた種が、今や次世代へと受け継がれ、世界に一つだけの花を咲かせ続けている。“オンリーワン”だったSMAPが、復活して新たに光を照らしてくれる日を多くの人が待ち望んでいる。