10月2日に開かれた故・ジャニー喜多川氏による所属タレントらへの性加害問題をめぐる記者会見。
1文字でも誤字があると激昂
4日には、質疑応答時に指名を避けるべき記者の名前や写真を載せた“NGリスト”の存在が報じられ、波紋を広げている。
「なぜ後ろばかり指名するんですか」
一部記者からそうした声が上がる中、なだめつつ会場を制していた司会者。やがて「（記者の）顔を覚えられなくなってきました」と、まごつく場面も見られ、この発言が“NGリストの存在を知っていたからでは”と注目を集めている。
会見で司会を務めた元NHKの松本和也アナウンサーは6日、NGリストを受け取っていたとしながらも、リストに沿った質問者指名はしなかったとするコメントを発表。しかし、現実として松本アナはNGリストに載った記者たちを指名しておらず、世間から疑惑の目が向けられている。
そんな彼はNHK時代、2007年と2008年の『NHK紅白歌合戦』では司会に抜てきされ、『英語で喋らナイト』や『ダーウィンが来た!』、報道番組のキャスターなど、幅広く活躍していたのだが、
「業界内でのイメージは、あまり芳しくありません」
とは、ある制作会社関係者。
「松本さんが『NHKのど自慢』に出演していたときのことです。司会者である松本さんは、地方局のスタッフが用意したカンニングペーパーの“てにをは”に本当に厳しくて……。
1文字でも誤字があると激昂して、ほかのスタッフの前で罵声を浴びせていました。多少のミスは、ほとんどのキャスターがアドリブで修正するのに、松本さんは“重箱の隅をつつく”タイプでしたね」（同・制作会社関係者）
あるNHK関係者は、先のジャニーズ会見を見ていて、苦々しい記憶がよみがえってきたという。
「舞台裏での松本さんの“威張りっぷり”は局内で有名な話。同じエレベーターに乗ると、直接話すわけでもないのに、必ずといっていいほど不快感を抱きました。というのも、元から乗っている人を押しのけて壁際を確保し、降りるときには“すみません”すら言わずに体当たりで出ていくんです。ドアの開閉や佇まいなど、とりわけ気を遣いましたね。
松本さんを慕う後輩？ そんな人はいないと思います……。現場での評判は、とにかく悪かった」（同・NHK関係者）
そんな松本がNHKを退職したのは2016年のこと。その後は、スピーチやプレゼンの研修を担う『マツモトメソッド』の社長を務めるほか、ナレーター業や書籍の執筆などをなりわいとしている。
「フリーになってからは、NHK時代のように次から次へと仕事が舞い込んでくるわけではありません。それなのに、松本さんは“仕事を取ってこい!”と。担当マネージャーや事務所関係者は閉口していると聞きました。久しぶりの大舞台となったジャニーズ会見が、こうした事態に発展するのは、事務所にとっても本人にとっても“誤算”だったと思いますが……」（芸能プロ関係者）
自身が“NG”扱いされてしまう前に、内省する必要がありそうだ。
