10月2日、ジャニーズ事務所が記者会見を行ったその日、元V6の岡田准一が退所を発表した。
「11月30日をもって退所し、今後は芸能事務所を設立して活動するそうです。ジャニー喜多川氏による性加害問題がその理由で、“クリエイティブだけに向き合いたい”という思いがあったそうです」(スポーツ紙記者、以下同)
ジャニタレ初の日本アカデミー賞受賞
かねてから俳優としても活躍してきた岡田は、ジャニーズタレントで初めて日本アカデミー賞を受賞した経験もある。2021年11月1日のV6解散後も、映画の主演を務めたり、2023年はNHK大河ドラマ『どうする家康』にも出演している。
演技の面だけでなく、アクション俳優としての地位も確立しており、そのために格闘技や武術の師範の免許も取得。8月には、ブラジリアン柔術の国際大会にも出場した。
「岡田さんは、20代のときに“世界に売れるエンターテインメントを作る”という夢を抱いたそうです。そのために、本物のアクションを学び、作品選びにもこだわっているんだとか。ジャニーズ事務所の新体制については、タレントたちも“よくわかっていない”といった発言をしており、整っているとは言い切れません。岡田さんは俳優としての活動に向き合うために、苦渋の決断だったのでしょう」
漏らしていたジャニーズ事務所への不満
そんな岡田は、ジャニーズ事務所への不満を漏らしたこともあったという。
「今年の5月ごろ、岡田さんがかねてから付き合いのあった知人から、電話で直接、岡田さんへの仕事のオファーの相談があったそうです。しかし、“ウチの事務所はいろいろと面倒なことがあるから、ほかを当たったほうがいい”と答えたそうです。今でこそ、さまざまなジャニーズ事務所の問題が浮き彫りになっていますが、岡田さんは長年、事務所の悪い面にも耐えてきたのかもしれません」(芸能プロ関係者)
今後は“芸能事務所を設立する”と発表しているが……。
「実は、すでに岡田さんは2019年12月に自身が代表取締役になっている個人事務所を設立しているんです」(テレビ局関係者、以下同)
会社登記簿を確認すると、その目的欄には、《芸能タレントのマネージメント業務》に加えて、著作権や知的財産権や資産の管理に関する業務が記されている。
「会社名には、柔道、ボクシング、相撲、空手といった格闘技の英語表記の頭文字が並んでいますが、実際にそれを指しているのかは不明です。岡田さんが柔術に夢中なのは有名ですが、相撲や空手にも取り組んでいるのは聞いたことがありませんから(笑)」
岡田の退所で『Coming Century』通称“カミセン”は、全員がジャニーズを去る。森田は俳優として映画やドラマで活躍しており、三宅は『TOBE』で“アイドル”を貫いているが、岡田のこれからの活動に、退所は吉と出るか凶と出るか――。