2歳から子役として活躍、今年で芸能生活40周年。結婚・出産・離婚・再婚……と、プライベートでも確実に大人になった彼女が、子どもの養育について、トラブルを起こしていたという。母・有里さんも困惑するその真相とはいかに―。
強引に子どもたちと同居を始める
「子どもたちとの時間を大切にしています。7歳の息子とはレゴブロック作りをしたり。高校生の長女とは性にかかわる話もします」
9月14日。誕生日となるこの日に行われた映画『春画先生』の完成披露舞台挨拶で、子どもたちとの近況についてこう語ったのは俳優の安達祐実(42)。
また同日、自身のInstagramには、満面の笑みの画像とともに《もしかしたら、人生で一番、いい誕生日かもしれない。》と投稿した。
安達といえば、可愛らしさと演技力で話題になった子役時代から表舞台を降りることなく、実力派の大人の俳優として確固たる地位を築き上げた存在。
2021年末には長年所属したサンミュージックを退社し、個人事務所を設立。今年、芸能生活40周年を迎え、引きも切らない映画やドラマからのオファー、10月27日には数量限定写真集『YUMI ADACHI 40/42』も発売されるなど、公私共に充実しているように見える。
しかし、安達の周辺から、こんな話が聞こえてきた。安達を子役時代から知る芸能プロダクション関係者が重い口を開く。
「今年の夏から、子どもたちと3人で暮らし始めたそうです。ただ、それがあまりにも強引だったらしく……周囲で混乱が起きているんですよ」
母と子が一緒に暮らすのは普通のことだが……。どういうことなのか。前出の芸能プロ関係者が続ける。
「もともと、2人の子どもたちは祐実ちゃんの実家で暮らしており、母親の有里さん夫妻が面倒を見ていたんです」
安達は'05年にお笑い芸人のスピードワゴン・井戸田潤と結婚。長女をもうけるも、4年後に離婚。'14年には、安達の大ファンだったという写真家の桑島智輝氏と再婚し、'16年に長男を出産した。
「旅行に行く」と子どもたち2人を連れ出す
また、安達の母・有里さんといえば、安達を子役として大成させたステージママとして話題に。その後はタレントとして、ヘアヌード写真集を出すなど、その奔放ぶりで安達との不仲も報道されたものだが、
「ここ最近は、大人の俳優として仕事が順調である安達さんの、子どもたちの世話をするというプライベートのサポート側に撤していました。2人分の養育費も受け取ったうえでのことで、安達さんとも連絡を密にとり、良好な関係だったそうです」(スポーツ紙記者)
という。
「祐実ちゃんと桑島さんとの結婚は、不倫から始まった祐実ちゃんの略奪婚とも言われていました。彼女が井戸田さんと離婚したころからずっと安達家の実家で生活してきた長女は、義父となった桑島さんと最初から折り合いが悪く、桑島さんとは一度も一緒に暮らしたことはありません。
また、桑島さんとの間に生まれた長男も、赤ちゃんのころから姉とともに実家で暮らしていて、幼稚園も小学校もその近くに通っていたんです」(前出・芸能プロ関係者)
ちなみに、安達と桑島氏は'22年より「お互いの仕事を邪魔しないように」との理由から、別居婚の形をとっている。
「子どもたちの夏休みの初日、祐実ちゃんが『事務所のスタッフたちと旅行に行く』と、子どもたち2人を連れ出した。
そしてそのまま、実家に送り帰していないそうなんです。連絡がなかったものの、夏休みだからとそのままにしておいた有里さんでしたが、配布物などを受け取るため長男の代わりに小学校へ行ったところ、『転校の手続きがされている』と言われたそうです」(同・芸能プロ関係者)
安達の実家近くの住民も、このように話す。
「祐実ちゃんのお子さんたちは、ずっと実家で暮らしていますね。子どもたちが幼稚園のころは、有里さんのご主人が毎日送り迎えをしていましたよ」
所属事務所の回答は
基本的には有里さんたちが孫たちの面倒を見ていたが、「祐実ちゃんに時間があるときは、学校行事に顔を出させるようにしていたらしい」(同・住民)とも。
「最近、ランドセルや洋服とか、お子さんたちのいろんな荷物を、男の人が引き取りに来ていましたね。突然いなくなったのでびっくりです。秋のお祭りを楽しみにしていたはずなのに……」(同・住民)
親権は母親である安達にあるため、法的には問題はないのかもしれないが、いきなり環境が変わることになった子どもたちに心配を抱いてしまう。芸能プロ関係者が語る。
「祐実ちゃんが子どもたちをいきなり連れ出したことで起きた事後処理をしている有里さんとしては、憤懣やるかたない、といったところでしょう。ただ、祐実ちゃんが桑島氏と別居をしたこともあり、義父と折り合いの悪かった長女は母親に従ったのかもしれません」
今回の件について、安達の個人事務所に取材を申し込むと、このような回答が届いた。
「家族のこと、幼い子どものことでありまして、こちらからお話しすることはありません。ご希望に沿ったお返事ができず、申し訳ありません。静かに、穏やかに暮らすことができるようご配慮いただけますと幸いでございます」
10月初め、自宅から出てきた有里さんを直撃した。
「孫たちがここにいないのは事実です。元気だったらいいんです。お姉ちゃんも、もう高校生だから大丈夫だと思います。でも長男のほうが、学校がいきなり変わって、周囲になじめているか心配です」
安達と子どもたち、そして有里さんと安達……。入り組んだ親子関係こそが、今回のトラブルの原因といえるのではないか。親子の問題に詳しい、精神科医でライフサポートクリニック院長の山下悠毅さんはこう見解を述べる。
親子の問題に詳しい精神科医の見解
「そもそも親権とは、社会が親へ責任ある子育てを要請するために作られた法律です。現行の法律だと、自動的に親権を持てるのは生みの親になるわけですが、その親の言動が子どもの将来にどう作用するかは誰にもわかりません。
結局はその子どもが成長する過程で大人にもいろんな人がいることを理解し、自分自身に何か不都合が生じた際に、『○○が原因で××になった』ではなく、それを自分の力でどうやって対処するのかを考えられるようになることが『大人になる』ということ。そうなれたなら、それこそ親が反面教師でも役に立ったといえるのでしょう」
9月のトークイベントで「プライベートは、子どもが大人になるまではしっかりサポートしつつ、みんなが楽しくハッピーに過ごせたらいいな、が目標」と語っていた安達。この目標が達成できているのだろうか─。
山下悠毅 精神科専門医。ライフサポートクリニック院長。極真空手の指導者としての顔も。近著に『いい子をやめれば幸せになれる』(弘文堂)