「詰め込んじゃった!」
8歳の馬『本勇』号と対面した愛子さま
皇居内の厩舎で馬にニンジンを与えながら、愛子さまはそう笑顔を見せられた─。
両陛下と愛子さまは10月12日、伊勢神宮に『神馬』として贈られる、8歳の馬『本勇』号と対面された。
「伊勢神宮の内宮と外宮に2頭ずついる神馬は、皇室から贈られる“神様の乗り物”。皇居での務めを終えた本勇を優しくなでられる愛子さまのお姿からは、馬への親しみが伝わりました」(皇室担当記者)
立て続けに地方訪問があり、“公務の秋”といわれるほどお忙しい両陛下だが、
「愛子さまと過ごす時間を、とても大切にしておられます。『中秋の名月』だった9月29日には、ご一家で御所のお庭に出て、双眼鏡を使って満月を観賞されたようです」(宮内庁関係者、以下同)
大学4年生の愛子さまは、単位をほぼ取り終えたのか、両陛下とともに公の場にお出ましになる機会も増えた。
「9月20日に『日本伝統工芸展』、10月2日には関東大震災に関する特別展をお三方で鑑賞されました。当初は陛下のみのご来場予定でしたが、雅子さまと愛子さまもサプライズで出席し、仲むつまじい様子をお見せになりました」
時には“お忍び”でお出かけになることも。
「9月24日には、ご一家そろって日本臨床獣医学フォーラムが主催する、犬や猫などの伴侶動物との暮らしを考えるイベントに参加されたとか。ご一家は以前も、このフォーラムの体験プログラムに参加したことがあり、今回もプライベートなご訪問でした」(前出・皇室担当記者、以下同)
愛子さまのそばに動物が寄ってくる
動物といえば、今年8月の那須でのご静養中には、『那須どうぶつ王国』を4年ぶりにお訪ねに。
「コロナ禍以前は毎年訪れ、朝から晩まで楽しまれていたお気に入りのスポットです。今年も、色とりどりの鳥たちがパフォーマンスを行うバードショーや、“世界一かわいいヒツジ”といわれるヴァレーブラックノーズシープへのえさやりなど、大満喫されたと聞きました」
両陛下と愛子さまは、閉園して一般客が帰ってからも滞在し、午後8時ごろに帰路につかれたという。その間、貸し切りの園内で、動物とたっぷりふれあわれたのだろう。
お住まいで犬や猫を飼われるなど、天皇ご一家の“動物愛”は広く知られている。
「両陛下はご結婚後、赤坂御用地に迷い込んだ犬が産んだ子犬の『ピッピ』と『まり』を可愛がられてきました。2匹とも'09年に天に召されましたが、その年の春には、動物病院で保護されていた柴犬系の雑種『由莉』が家族に仲間入り。名づけ親は愛子さまでした」(宮内庁OB)
'10年の夏には、赤坂御用地に迷い込んだ野良猫の親子をご一家が保護された。
「ご一家と交流のある方から聞いたお話ですが、愛子さまのそばには、いつも動物が寄ってくるそうです。猫の親子も愛子さまへ近寄ってきて。あまりに懐くものだからと、ご一家が面倒をみられることになったと聞きました。
動物たちも、愛子さまが“愛情を注いでくれる心優しい方”だとわかるんでしょうが、愛子さまにそうした“不思議な力”があるのは間違いないかと」(皇室ジャーナリスト)
『皇室の窓』(テレビ東京系)の放送作家・つげのり子さんは、愛子さまとペットとの交流についてこう語る。
「当時8歳の愛子さまは、保護してペットとなった愛猫のしぐさが人間に似ていることから、『ニンゲン』と名づけられたといわれています。愛子さまはひとりっ子なので、犬や猫をきょうだいのように思い、心通わせ、面倒をみてこられたのかもしれません」
動物に囲まれた生活の中で、愛子さまは“働く動物”にも関心を広げていかれたようだ。
愛子さまの今後の進路
「学習院大学で行われる毎年恒例のイベント『オール学習院の集い』では、初等科時代から必ずといっていいほど『アイメイト協会』の啓発ブースへ。盲導犬とふれあい、活動を支援するサポートグッズを購入、募金もなさっていました」(前出・宮内庁OB、以下同)
初等科の卒業文集には、動物の殺処分がなくなるように願うお気持ちや、ペットの存在で毎日を楽しく生活していることを綴られた愛子さま。
高等科の卒業に際しては、“平安文学に見る猫や犬と人との関わり”をテーマにレポートをまとめられた。
「大学ご卒業を来春に控え、愛子さまの今後の進路に注目が集まっています。いずれは陛下と雅子さまが学ばれたオックスフォード大学があるイギリスに留学されるという見方が強いですね」
前出のつげさんも、愛子さまの英国留学に期待を寄せる。
「愛子さまは、幼少期から一貫して日本文学に興味をお持ちですので、留学先でもその研究を続けられると思います。例えば、オックスフォード大学は、ヨーロッパ最大の“日本研究の拠点”としても知られ、日本への関心が高い外国人研究者が集まっているので、愛子さまも好奇心をそそられるのでは」
イギリスでの学びは、それだけにとどまらないという。
「イギリスは“ペット先進国”としても知られています。1824年に設立された『英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)』は“世界最古の動物福祉協会”とも称され、国民の動物愛護に対する意識も高い。ペットショップでの生体販売に関する規制をはじめとした、動物の飼育や販売に関する法令が数多く存在します」(在英ジャーナリスト)
前述した初等科の卒業文集の中で、愛子さまは《たくさんの人に動物の良さが理解され、人も動物も大切にされるようになること》を願われた。
「人間と動物のかかわりという観点で、イギリスは世界をリードしています。愛子さまも留学中、休日に動物愛護の現場やイベントを見学されたり、専門家に話を聞いたり。研究のみでなくプラスアルファの分野に取り組まれる可能性はあると思います」(つげさん)
来たる英国生活でも動物に懐かれる─。愛子さまの能力が開花するに違いない。