10月16日、佳子さまはご公務で初めて鹿児島県へ。ラベンダー色のレースのフレアワンピースをお召しで、フェミニンな雰囲気。肝付町で熱い歓迎を受けたのち、神社で本番さながらの流鏑馬の練習をご覧に。
夕日に染まる桜島を眺めて感動する佳子さま
その後、佳子さまは垂水市からフェリーで鹿児島湾を渡られ、鹿児島市へ。
「佳子さまは、夕日に染まる桜島を眺めて感動しているご様子でした。“このような美しい景色を見られてうれしいです”とおっしゃっていました」とは、船内の案内役を務めた東川隆太郎さん(『かごしま探検の会』代表理事)。
翌17日は『かごしま国体』の会場である白波スタジアムへ。鮮やかなロイヤルブルーのセットアップに、バラがあしらわれた同色のカチューシャがとても華やか。陸上競技を観戦後、総合閉会式に臨席された。
選手入場時には、時に手を振られながら最後の選手が位置につくまでおひとりで拍手をされ続けていた。式の終盤には天皇杯、皇后杯の授与という大役も。その後、特別支援学校を視察し、笑顔で帰京された。
翌18日午前、佳子さまは有明コロシアム(東京・江東区)にお出ましに。淡いミントグリーンのレースワンピースに、ホワイトジャケットを羽織られ『ジャパン・オープン・テニス』シングルス1回戦をご覧に。佳子さまは大勢の観客に笑顔で手を振られていた。
翌19日午前、佳子さまは昭和天皇が埋葬されている『武蔵野陵』(東京・八王子市)を参拝された。11月1日からペルーを公式訪問することを報告されたという。
ご公務に励まれる背景とは?
地方を含めた4日連続の公務は非常に珍しい。皇室に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授はこう見る。
「4日間連続だったのは、たまたまスケジュールが重なったのだろうと思います。今回の鹿児島を含め、最近の佳子さまは地方にもよく行かれますし、一生懸命、公務に取り組まれている印象です」
“佳子さまは普段、何をされていらっしゃるのか?”と記者から質問が出たほど、公務が控えめだったのは約4年前。
「姉の小室眞子さんのご結婚の際、国民から厳しい声がたくさん出たことが大きかったのだと思います。18日のテニスのご観戦は、お姉さまから引き継いだ『日本テニス協会』の名誉総裁としての公務でした。
お姉さまから引き継がれたものへの責任感は、より強いのかもしれません。何より、きちんと皇族としての役目を果たす姿を印象づけてから皇室を出る……そんなふうにお考えなのかもしれません。個人的には、ご結婚を視野に入れられた、公務のラストスパートでいらっしゃるのかなとも推測します」(河西准教授)