TOKIOの元メンバー、山口達也が今月「飲酒運転撲滅」をテーマに講演会で登壇した。
「お酒を飲んでいるときよりも楽しいし、すごく幸せ。以前はお酒を取り上げたら自分がいなくなると思ったんだけど、全然いなくならないし、新しい自分が見えてきた」
山口のこの言葉に、《『ダッシュ島(『DASH島 ザ!鉄腕!DASH!!』TBS系)で活躍出来る日がまた来ると良いなって、勝手ながら思ってます》《久しぶりに山口さんの顔を見て安心しました》などの応援コメントがあった。
アルコール依存症は完治しない?医師と芸能記者の見立て
一方で「アルコール依存症は完治しない」と、彼の今後を不安視する声も見受けられる。
《アルコール依存症は回復はするけど完治はしない病気で、生きているうちずっと治療が必要です》
《糠漬けになったキュウリは二度と生のキュウリに戻れない。アルコール依存症の担当医師の言葉です》
《アイドルを演じ続けるつらさから逃れるためのアルコール。今度はその彼に、講演で依存症から立ち直った役を演じさせる。また、アルコールに依存するようなことがなければ良いのですが》
本人は公式ホームページでこう宣言している。
《この病気を克服する方法はただ一つ、「アルコールを一生一口も飲まない」事です》
Xでは六本木の写真とともに「この街は今でも好きです もうお酒を飲みに来ることは一生ありませんが…」とつぶやいている。
アルコール依存症の実態とは──。実際にアルコール依存症患者を診ている心療内科医に話を聞いた。
「アルコールは、断酒していたアルコール依存症の人たちが再飲酒する“スリップ”に陥りやすい依存物です。
患者の中には5年間通院していたのにある日ドタキャンして以降、一度も来院しない人がいました。10年間も通っていたのに予約時間をすぎても来ず、電話をしても折り返しのない患者もいました。
そうなる前にこそ、相談してほしかった。医師によりますが私は、患者が飲酒をしたからといって怒ったり注意したりはしないので」
血液検査で飲酒の疑いを持ったケースは数えきれないが、当の心療内科医は問いただすことはしなかったという。
世間の声とは裏腹に、「一生、断酒を続けるのでは」というのが芸能記者の見立てだ。
「『株式会社山口達也』という社名は、自分にはブランド力があると把握している証拠です。2022年にはマネジメント代理人の『株式会社神殿』と契約を締結。しかし、芸能事務所のような、きめ細かなマネジメント能力は持ち合わせていません。だからこそSNSを含め、山口さんがセルフプロデュースしている可能性が高いと言えます」
Xを見るとたしかに、清く正しく、無害な言葉に写真が添えられている。
死ぬまで断酒を続けて、山口達也というブランド力を守りきるのか。スリップして他人から、「やっぱりね」とほくそ笑まれてしまうのか。彼もまたジャニーズ事務所のように真価を問われ続ける存在であることは間違いないだろう。