「対応という部分では非常に中途半端だなと思うんですよね。何もかもが後手後手に回っていたり……。(旧ジャニーズ事務所の名前も)僕は事件が勃発した時点で、社名は変えざるを得ないだろうと思っていました」
「あえて(旧ジャニーズを)内側から中を監視したいという思いがあって。この問題について内側から見つめていくし、何かあったら自分が出て行く覚悟でいます」
10月25日の文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ!』に出演し、ジャニー喜多川氏の性加害問題に直面する旧ジャニーズ事務所(現『SMILE-UP.』)の対応に、批判も交えて持論を展開したNEWS・加藤シゲアキ。
前日の24日にも「出していいのかと葛藤した」という新刊『なれのはて』発売前の会見で、「自分たちが組織や会社というものに一番厳しい目を向けるべき」と、社会問題にも取り組む作家として“正義”を掲げてみせた。
言っていることはもっともであり、加藤が雄弁したように「内側」から組織や会社を変えていく必要もあるだろう。2020年には小説『オルタネート』が直木賞候補になった加藤の言葉だけに、世間にも重く響いていると思いきやーー、
コンサートで“NGリスト”をネタにした
《「NGリストをネタにした」ってのに全部持っていかれて他は全然響かない》
ネット上で話題になっているのは新作発表や事務所への提言よりも、コンサートツアー『NEWS 20th Anniversary LIVE 2023 NEWS EXPO』で発言したとされる、彼の“NGリスト”ネタのようだ。
10月24日に『FRIDAYデジタル』が配信した記事によると、10月9日の神奈川県・横浜アリーナ公演を見にきたKAT-TUN・中丸雄一をMCで紹介した際に、
「中丸くんの名前出していいの?」「“NGリスト”に入ってない?」などと、旧ジャニーズ事務所の会見で用いられた記者の「NGリスト」をイジったことで、“ネタにするな”などと批判を浴びたというもの。
さらには加藤が手のひらを返すかのように、したり口調でジャニーズ批判を展開したことについても、
《どの口が言ってるのか。 未成年に酒飲ませて遊んで事務所に面倒見てもらって……》
《散々守ってもらったのに結構強気な発言。確かこの人と小山くんって未成年と飲酒したんだよね?相手が未成年と知らなかったみたいだけど》
2018年6月に『週刊文春』に報じられた、未成年女性との飲酒騒動を蒸し返す声も。当時、同席した小山慶一郎とともに「女性が未成年とは知らなかった」とした2人だが、小山は活動自粛、そして加藤は厳重注意と反省文提出の処分が下されている。
ジュリー氏が作家デビューを後押しか
「ジャニーズでなければ、もっと厳しい追求にあっていたでしょう」とは、ジャニーズ事情に詳しい芸能ライターの話。デビュー当初、9人体制だったNEWSには山下智久や錦戸亮、『ONE OK ROCK』Takaこと森内貴寛らも所属していた。
「中でも目立たない存在とされていたのが加藤。4人体制になってそれぞれに個性が求められた2011年、“成亮”から“シゲアキ”に変更すると翌年には“ジャニーズ小説家”としてデビューを果たした。
もちろん作家の才能があったと思うのですが、NEWSは(藤島)ジュリー(景子)さん案件でしたし、とにかく露出させる、お得意のメディア戦術もあってこそ作家・加藤シゲアキが広く世間に知れ渡った背景があると思います。
“恩を仇で返した”とは言いませんが、作家ならば右に倣って批判をするだけでなく、それこそ性加害問題や隠されたジャニーズの闇を掘り下げて著書にすれば、これは世間に響くのではないでしょうか」
冒頭のラジオではNEWSの将来について、
「事務所がこうなった以上は、もともとそのつもりはないですけど、事務所の力は頼れなくなると思う。実力社会になっていくと思うので厳しくなるだろうと」
とも語っていた加藤。「事務所の力は頼れない」この言葉をしみじみと実感する日が来るのだろうか。