「どうして小室さんでダメなのか、僕にはさっぱりわからない」
眞子さんが心より信頼していた祖父
紀子さまのお父さまで学習院大学の名誉教授だった川嶋辰彦さん。『文藝春秋』'22年1月号によれば、眞子さんの結婚問題が混迷を極めていたころ、そう話していたという。
「川嶋さんが亡くなったのは、'21年11月4日。眞子さんが小室圭さんと結婚した9日後でした。入院中の川嶋さんをたびたびお見舞いしていた眞子さんが、結婚後に圭さんを連れて病院に向かったこともありました」(皇室担当記者)
“孫の夫”と対面した川嶋さんは、それから間もなく天国へと旅立ち、家族葬には小室さん夫妻も参列した。
「最後まで圭さんとの結婚を応援してくれた祖父のことを、眞子さんは心より信頼していたようです。渡米後は、法事のために帰国もあると思っていましたが……。一周忌のみならず、三回忌も“スルー”するとみられています」(皇室ジャーナリスト)
そして、夫妻が渡米してから11月14日で2年─。
「今年2月に弁護士登録された圭さんの仕事も、ようやく軌道に乗ったようです。現在は『国際貿易と国家安全保障』チームに所属し、顧客向けのレポート執筆などに携わっています」(前出・皇室担当記者、以下同)
美術業界での活動が“頓挫”した小室眞子さん
一方の眞子さんは、かねて関心を寄せていた美術業界での活動が“頓挫”する事態に。
「渡米直後、眞子さんが無給のインターンで働いていると報じられたのが『メトロポリタン美術館(MET)』です。ビザの関係で就労はできないものの、キュレーターのアシスタントとして、昨年2月には、日本人画家の作品を解説する文書も手がけていました」
大学時代から美術を学び、学芸員の資格を手にした眞子さん。イギリス留学中には博物館学を専攻し、'16年から結婚するまで都内のミュージアムで勤務した経験もある。
「METは、日本の元プリンセスという肩書を持つ眞子さんに期待していたようです。美術館への高額寄付者への特典として、日本での美術ツアーを企画する案もあったとか。眞子さんは、METと日本の伝統的な美術品をつなぐことができる貴重な人材でした」(美術業界に詳しい在米ジャーナリスト、以下同)
ただ、先の解説文以降、表立った活動は見られず、
「9月下旬、METの館長は記者会見で“(眞子さんは)従業員ではない”と断言しました。METは、世界トップクラスの学芸員たちが“さらに腕を磨きたい”と集まる場所。博士号を取得していない眞子さんが働くにはレベルが高すぎたのかと……」
山あり谷ありのNY生活で、夫妻が忘れてはならないのがビザの問題だ。
「現在、弁護士として勤務している小室さんは、就労ビザの『H-1B』を取得していると思われます。眞子さんは、その配偶者が取得できる『H-4』ビザで滞米している可能性が高いです」
そう話すのは米国ビザに詳しい『イデア・パートナーズ法律事務所』の上野潤弁護士。
「H-Bビザが有効なのは6年間。それより長くアメリカで暮らしたい、現地の法律事務所で働き続けたいという場合は、永住権へ切り替える必要があります」(上野弁護士、以下同)
アメリカ人では代用できないと証明すれば
永住権を取得できれば、一生アメリカに住み続けることが叶うだけでなく、配偶者の就労も認められる。それだけに取得の壁は高く、
「さまざまな条件がありますが、いちばんネックになるのが“その人のスキルが、アメリカ人では代用できない”と証明すること。“弁護士資格を有する”ということであれば、米国内に数多の弁護士がいますから、特定の分野での深い経験や知識といったプラスアルファの要素が必要です」
つまり、“圭さんのスキルや経験に匹敵するアメリカ人はいない”と証明しなくてはならない。
「例えば、多くの部下を束ねたり、企業の経営に携わったりするような上級管理職者などが永住権を取得できます。認証までには時間を要する場合もあり、多くの人は、ビザが切れる2、3年前から準備を始めますね。小室さんは、努力を惜しまないタイプで能力も高いといわれていますから、専門性を身につければ永住権を申請できる可能性は十分あるでしょう」
弁護士が、勤務先をスポンサーとして永住権を申請する場合、“顧客をつかまえる力”も判断基準になり得る。
「眞子さんは、生涯NYで生活するために、圭さんの“人脈づくり”にひと役買っているそうです。おふたりは、世界各国で事業を展開するビジネスパーソンや、現地の有力者との会食に積極的に顔を出しているんだとか」(NY在住ライター、以下同)
10月26日発売の『週刊文春』によれば、夫妻は8月下旬に2人の“キーマン”と面会していたという。
「NY在住のセレブで、デヴィ夫人とも親交があることで知られる『ベニハナ・オブ・トーキョー』元CEOの青木恵子氏、そして'21年にノーベル物理学賞を受賞した眞鍋淑郎氏です。青木氏は永住権を取得しており、眞鍋氏にいたっては米国籍を取得しています」
同誌には、眞子さんが「眞子ちゃんって呼んでくださいね」と挨拶したというエピソードも掲載された。NY生活の先輩との時間は、有意義だったに違いない。
「眞子さんが何より恐れているのは、永住権を取得できず日本に強制帰国となること。渡米前に公表した『複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)』を悪化させないためにも、世間の目に再び晒されるのは避けたい。裏を返せば、永住権のためなら、できることは何でもやると思います」(秋篠宮家関係者、以下同)
眞子さんの強力な後ろ盾
そんな眞子さんには、強力な“後ろ盾”がついている。
「秋篠宮さまと旧知の外務官僚で、現在NY総領事を務めている森美樹夫氏です。総領事館員には“眞子さんの相談相手”というポジションが設けられており、異国で暮らす元皇族を陰ながら支えているとも囁かれています」
森氏をめぐっては、今年3月に驚くべき出来事もあった。
「森氏主催で、現地で開かれた天皇陛下63歳の誕生日祝賀パーティーに、NY市長がサプライズで出席したそうです。例年開催されているものの、市長が出席するのは初めてで、現地の邦字紙は《極めて異例》と報じていました」(前出・NY在住ライター)
偶然か必然か、皇室とNYの結びつきは強まる一方だ。
「永住権取得に向けて、森氏と良好な関係を築いておくに越したことはありません。そのためにも眞子さんは、いざとなれば、肉親であり“最大の支援者”でもある秋篠宮さまに頭を下げる……そんな覚悟も持ち合わせていると思います」(前出・秋篠宮家関係者)
眞子さんの命運は、遠く離れた日本で暮らす父の親心にかかっている─。