10月から始まった広瀬アリス主演のドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)が初回、平均世帯視聴率5・7%と低調だったものの、SNSでは世界トレンド上位にランクイン。すると、放送数日後にはTVerでの再生回数が100万回を突破するなど、若者を中心に話題となっている。
特に反響が多かったのが、ぶっきらぼうで何を考えているかわからない“低体温男子”を演じた、なにわ男子・道枝駿佑の演技。ネット上ではファンから、《大学にこんな王子いたらヤバイ》《みっちーのどこか冷たい眼差しは萌える》などの声が多く寄せられた。
半端ない透明感と存在感
「ドラマを拝見しましたが、なんで今までこういう役をやらなかったのというくらい、まさにハマり役だなと思いました」
こう話してくれたのは、数々のメディアでドラマの記事を執筆しているコラムニストの小林久乃さん。物語は、広瀬演じる30歳OLの佐弥子が、昔からの夢だった建築を学ぼうと一念発起し、会社を辞め大学に入学。そこで出会った道枝演じる拓たちイマドキ年下大学生と恋に友情にと奮闘する青春ラブコメディーだ。
「これまで学園ドラマとか、恋愛ものはいろいろ演じられてきたと思うのですが、今回のような年上の女性を惑わす役は初めてだと思います。
道枝さんはテレビドラマ初出演作『母になる』('17年・日本テレビ系)のときから透明感が“天使なの?”ってくらい半端なかったのですが、そのころから比べても、透明感と存在感がさらに増している。そこに今回の役のミステリアスさも加わって、もう見ているだけで眼福が極まる感じです(笑)」(小林さん、以下同)
キュンキュン要素も満載
少しあざとい設定やセリフは、道枝より年上世代にも刺さるのではと小林さん。
「カワイイ大学生が年上女にちょっかい出してくれるだけで刺さりますよ(笑)。
1話で勉強があるから飲めないという佐弥子に拓が『大学は勉強するだけじゃないよ。授業以外で学ぶことが多い』ってさりげなく誘って、2人きりでお酒を飲んだり、子どもみたいに“グーリーコ”って言いながら拓が階段を駆け上がったりと、キュンキュン要素も満載。こういう道枝さんをみんな求めていたんだなって思いました」
昨年は『silent』でSnow Manの目黒蓮が注目されるなど若い世代のグループから新たな俳優が台頭。その一方で、今年に入りジャニーズの崩壊や所属タレントの離脱などが相次ぎ、立て直しを迫られている。この先、道枝はそんな事務所の救世主となるのか。
「こういった年上女性と恋愛する学生の役は25歳くらいまでしかできないし、新たな一面も見られたので、どんどん挑戦してほしいです。そうすれば、救世主といいますか、そういった存在になり得るのではないでしょうか。『マイハル』は、『VIVANT』のように頭を使って真剣に考察するドラマではなく、お酒を飲みながらゆるっと恋愛模様を見るのがいちばん。
週が始まったばかりでまだ気が重い火曜の夜に、道枝さんに癒されながら楽しんでみては」