《フジテレビのセンスの枯渇もここまできたか》《月9枠を終わらせようとしているテロか?》
SNS上で酷評されているのは放送中の月9『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』。主演に二宮和也、中谷美紀、大沢たかおとビッグネームをそろえ、脇に佐藤浩市、江口洋介、中川大志などこれまた贅沢なキャスティングをしているにもかかわらず世帯平均視聴率は下降の一途をたどっている。
「初回から7・8%の低空飛行で第2話、第3話は5%台と“爆死”の状況です。
物語はクリスマスの1日を舞台に二宮さんの逃亡編、中谷さんの地方テレビ局編、大沢さんのレストラン編と3つのパートに分かれているのですが、まず逃亡編に緊迫感がまるでなく横浜の観光名所を逃亡犯の二宮さんがウロウロ。大沢さんのレストラン編はコメディーパートを担っていると思われますがまったく笑えない。中谷さんの地方テレビ局編をメインにすればまだ見られるのかもしれませんが、3つの物語が同時に進む上にどのパートも引きが弱いので集中力が持たないという人が多いようです。そもそも『24』のような緊迫した話でもなければ、1日を3か月に分散して見させるのは無理がある」(芸能担当記者)
「ひたすら寒い」
まだ4話しか放送していないのに《大コケ確定》の烙印が押されている『ONE DAY』。ドラマウォッチャーの神無月ららさんも首をかしげる。
「1話を見終わった時点では“3パートで1日の事件を同時進行していくのは画期的”と思っていたのですが、24時間の出来事を10話ほどでただ割るだけじゃどうしても薄味になりますよね」
と、全体の薄味さを指摘。最も不評であるレストラン編については、
「とにかく会話の内容が薄い。失ったデミグラスソースの代わりに作る“なんちゃってデミグラ”がまずかったとか、お客にビーフシチューを頼ませないための予行練習とか、コントっぽく撮りたいのはわかるけどひたすら寒い。シェフ役の大沢さんが『仁~JIN~』のときよりも激しく表情筋を動かしているのも切ない」(神無月さん、以下同)
とバッサリ。
本当に記憶喪失?
中谷演じるキャスター・桔梗が奮闘する放送局編は、
「『横浜テレビ』というローカル局で、銃撃事件を報道できない&桔梗がクビになる理由が新社長による“ローカル局に報道はいらない”の一点張りなんですよね。いや、銃撃事件のほうが数字取れるやろ?というシンプルな疑問がふくらんで、対立する構図に無理やり感が否めません。ただでさえ登場人物が多すぎるのに、桔梗が大学時代に知り合っていた勝呂寺誠司(二宮)の名前がこのパートでは『天樹勇太』。え、誠司じゃないの? 名前増えた!と混乱が加速しています」
二宮率いる逃亡パートは、
「誠司が記憶喪失の設定なので、このパートだけは謎が徐々に明らかになる作りでいいとは思うんですが、軽々と障害物を乗り越える身体能力高すぎの自分に対する戸惑いとか、誠司が自分にびっくりする場面がもっと見たいですよ、記憶喪失なんだから。初対面のフリー記者(中村アン)にほいほいついて行ったり、蜜谷(江口)に会いに堂々と警察署に乗り込んだり、“本当に記憶喪失なの?”という感じです」
月9低迷の原因を神無月さんは、
「バブル期で月9ヒットを経験している上の人が口出ししたりプレッシャーをかける故に、『HERO』などを担当した鈴木雅之氏の演出とか豪華出演者にこだわるんでしょうね。脚本にも注文が多すぎて息苦しいものしか書けなくなっているのでは?」
フジテレビが“バブル脳”から脱却する日は─。