10月からスタートしたNHK連続テレビ小説『ブギウギ』。女優の趣里がヒロイン・スズ子役を演じている。
「第5週は、衝撃的な展開の連続でした。水川あさみさんが演じるスズ子の母・ツヤが、実の母親ではなかったことが判明したのです。さらに、上京を巡って、東京へ行きたいスズ子と、それを寂しがるツヤとの間にわだかまりが生じてしまいました。しかし、最終的には夢を追う娘の背中を押し、11月6日から“東京編”がスタートしました」(テレビ誌ライター)
親子を演じる水川と趣里は今作が初共演。当然“本当の親子”ではないが……。
「撮影以外でも、水川さんが趣里さんを本当の娘のようにかわいがっているんです。現場入りすると、すぐに趣里さんを探していますよ。いたくお気に入りのようで“ユニークな子だし、見ているだけで明るい気持ちになれる。バレエをやっていたから立ち姿もキレイでいいよね”と、とにかく絶賛しているんです」(NHK関係者、以下同)
一方の趣里も、水川を“観察”していたという。
「趣里さんは東京出身なので、劇中で使う関西弁の方言指導を昨年11月ごろから受けるなど、熱心に役づくりをしてきました。大阪出身の水川さんとの何げない普段の会話から“ネイティブ”の関西弁を吸収して、参考にしていたとか。今では、ほかの仕事でも出てしまうほどに関西弁が染みついたそうですよ」
水川の夫で趣里の父親役は、柳葉敏郎だ。水川は、柳葉とも頻繁にコミュニケーションをとっていたという。
「2人で“このシーンのやりとり、どうしますか?”と、アドリブの相談をしていました。そのおかげで2人の会話のシーンは息がピッタリで、まるで夫婦漫才かのように盛り上がるんです(笑)」(制作会社関係者、以下同)
すでにクランクアップを迎えている水川
“家族”以外にも……。
「休憩中には、水川さんがエキストラの役者さんたちに“お疲れさまです!”と声かけをするなど、周囲への気遣いも完璧で、スタッフたちもみな感心していましたよ」
水川について趣里は、過去の雑誌インタビューで、
《作中のキャラクターそのままで、とても明るく楽しく撮影を引っ張ってくださいました》(『TVガイドWeb』)
と、話している。この言葉のとおり、
「序盤のムードメーカーは、間違いなく水川さん。登場シーンの関係で、すでにクランクアップ済みですが、当初からいい雰囲気をつくってくれたので、今も順調に撮影が続いていますよ。水川さんが現場に残してくれた“遺産”です」(前出・NHK関係者)
まさに“ブギウギ”な撮影だったようだ。