「紅白にかける思いは半端ない」
11月13日に発表された、NHK『紅白歌合戦』の出場歌手。旧ジャニーズ事務所所属アーティストの出場がゼロとなった影響からか、白組では8組の初出場者が名前を連ねた。
その中でも、紅白の出場者たちが揃った会見で、ひときわ喜びを露にしていたのは、3人組バンド・Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)。
「今年でバンド結成10周年を迎えた彼らは、結成当時から紅白への出場を目標に掲げていました。節目の年に叶えられたことがそうとう嬉しかったらしく、出場を知らされたときには、メンバー同士でハイタッチをして抱き合ったそうですよ」(スポーツ紙記者、以下同)
2013年に、当時高校2年生だったギター・ボーカルの大森元貴(おおもり・もとき)を中心とした5人組で結成され、2015年にメジャーデビュー。数々のアニメやドラマ、映画の主題歌を担当し、人気バンドの地位を築き上げた。
2020年に活動休止
「メンバーは30歳と27歳が2人とまだまだお若いですが、10年もの間、新曲発表やライブ活動で積み上げた実績もあり、経験豊富。バンドとしても数々の困難を乗り越えてきており、決して順風満帆だったとは言えず、だからこそ紅白への出場には感慨深いものがあるのでしょう」
人気絶頂だった2020年7月のこと、Mrs. GREEN APPLEは突如活動を休止していた。
「デビュー5周年を迎えたタイミングで、“フェーズ1”の終結を宣言しました。多忙な日々を送る中で、やりたいことを表現できていないと感じるようになり、一度歩みを止めてインプットの時間が欲しかったそうですよ」(音楽誌ライター、以下同)
活動再開に至ったのは2022年3月。バンドとしての“フェーズ2開幕”を宣言した。
「バンドのロゴマークを変え、心機一転といった様子でした。ただ、活動再開を予告したのは2021年7月のことでしたが、12月には男女ひとりずつのメンバーが脱退。活動再開は以前の5人組ではなく、3人組となったわけです」
《別人じゃないかと思った》
メンバーが2人減るという目に見える大きな変化があったものの、ファンをより驚かせたのは“イメチェン”。
「活動休止前は衣装や髪型といった外見に統一感があったわけではなく、言ってしまえば普通のバンド。各々好きな私服でメディアに出ることが多かったそうです。しかし、活動再開後はメンバー全員がメイクをして、衣装のコンセプトを統一し、髪色も頻繁に変えるように。まるでK-POPアイドルのようなビジュアルに変わったんです。」
これにはファンの間でも戸惑いがあったようで、SNSでは
《韓国風すぎてもはや別人じゃないかと思った》
《なんでこんなに韓国に寄せたの?》
《もとから個性的で魅力的だったのに……》
などという声が上がっていた。
外見を大きく変えたことについて、大森は過去のインタビューで
《それぞれの好きなものをさらに昇華させたというか、ミセスの新たなるステップのイメージに当てこんでもらっている感じ》
と語っており、メンバー自身は好意的に受け取っているそう。
「オシャレを楽しんでいるからか、以前よりもいきいきとステージに立っているように見えます。もともとバンド名の“Mrs.”には、中性的なイメージを出したいという思いが込められていますから、現在の姿の方がコンセプトに合っているのでしょう。結果的には、紅白という夢の舞台に立てるわけですから、イメチェンは大成功だったと思います」(前出・音楽誌ライター)
今年の紅白のテーマ“ボーダレス”を誰よりも体現しているのはMrs. GREEN APPLEかも?