11月22日は、いい夫婦の日。日本の皇室の3組のご夫妻の歩みを振り返る。
日本の皇室3組のご夫妻の歩み
上皇ご夫妻は、'59年4月にご結婚。64年という月日を共に過ごされている。
「民間から初めて皇室に嫁がれた美智子さまは上品で英語も堪能、大企業のご令嬢とあって国民の憧れの的。ご婚約時に着用されたヘアバンドを女性たちがこぞってまねするなど“ミッチーブーム”が起こりました。前例にとらわれずにお相手を選ばれた上皇さまとともに、皇室に新風を吹き込まれました」
とは、日本の皇室だけでなく、英国王室にも詳しいジャーナリストの多賀幹子さん。おふたりは沖縄やサイパンなど先の戦争での戦地や、国内の被災地にも足を運ばれ、膝をついて被災者に声をかけられるなど、新たな皇室像を国民にお見せに。退位をされて5年がたつ。
「特に退位後は手をつながれたり、腕を組まれたり、仲むつまじい姿を見せられています。おふたりともご高齢ですから、転倒などがあっては大変です。お互いを支え合いながら、穏やかに1日でも長く一緒に過ごされたいという思いを感じます。最近のお姿は、長く連れ添ったご夫婦の理想の姿だと思います」(多賀さん、以下同)
プロポーズのお言葉どおりの陛下
'93年6月のご結婚から30年。天皇、皇后両陛下については、
「令和を迎え、ご夫妻でのお出ましがとても増えています。雅子さまのお洋服と陛下のネクタイの色がリンクされていることも多く、素敵です。お出ましの際、おふたりのアイコンタクトも多いですよね」
外交官から皇族へ。婚約内定会見で、雅子さまはプロポーズの言葉が“雅子さんのことは僕が一生、全力でお守りしますから”だったことを明かされた。
「陛下はまさにそのお言葉どおり。雅子さまの最近のご活躍は、陛下の温かな愛情によるところが大きいのではないでしょうか。また、陛下の著書『テムズとともに英国の二年間』が今年復刊され、あとがきには《遠くない将来、同じオックスフォード大学で学んだ雅子とともに、イギリスの地を再び訪れることができることを願っている》と書き加えられています。
学習院大学卒業後の愛子さまがオックスフォード大学に留学され、おふたりで愛子さまをお訪ねになる……という日が来るかもしれないですね」
秋篠宮さまを頼られる紀子さま
秋篠宮ご夫妻は、'90年6月のご結婚から33年。
「秋篠宮さま(当時は礼宮さま)は23歳、紀子さまは22歳の大学院生。昭和天皇の喪中に婚約発表をされたのは異例でした」
当時のお住まいから、紀子さまは“3LDKのプリンセス”と呼ばれた。
「ご結婚以来、おふたりでの公務を積極的に行っていらっしゃいます。今年9月、エリザベス女王の国葬に参列された際には、現地記者の質問にやや戸惑われた紀子さまが、助けを求めるように秋篠宮さまに視線を送られていたのは印象的でした。私たちの想像以上に、紀子さまは秋篠宮さまを頼られているのかもしれません。来年は悠仁さまの進学先の大学がお決まりになる可能性もありますし、佳子さまのご結婚も遠くないかと思います。国民が笑顔で祝福できる日を楽しみにしています」