物語が佳境に差し掛かった『どうする家康』、主演の松本潤には、旧ジャニーズ事務所の性加害問題による逆風が吹きつけている。
「NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』が松本さんに密着し、大河ドラマの最終回直前に放送予定でした。しかし、性加害問題による世間の風当たりの強さから、NHKは放送を躊躇しており……。すでに密着は終えたのに、お蔵入りの危機にあるんです」(ドラマ制作会社関係者)
松本は小栗の評価にすごく敏感
44年間にわたって旧ジャニーズのタレントが出場してきた紅白歌合戦も、今年の出場はゼロだ。
「櫻井翔さんが司会を務める日本テレビ系のバラエティー番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』も、2024年3月末で放送が終了します」(スポーツ紙記者)
松本にとって、大河ドラマの主演には並々ならぬ意気込みがあった。
「松本さんは、自宅とは別に、大河撮影中に過ごすための超高級マンションをNHKの近くに借りています。仲のいいスタッフや共演者を呼んで、飲み会も開いているようですが、そのときに “鎌倉殿の小栗旬のように、闇落ちする家康を演じたい”とも話していました」(前出・ドラマ制作会社関係者)
2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、小栗は北条義時役を演じた。
「源頼朝の側近だった義時は、政敵を排除し、実父すらも失脚させて、最終的に鎌倉幕府の実権を握った。そうした残酷なキャラクターになり切った小栗さんの演技が“闇落ち”と話題になりました」(テレビ誌ライター)
小栗と松本は、2002年の連ドラ『ごくせん』(日本テレビ系)で共演。過去に出演したテレビ番組で松本は「当時は小栗くんと仲が悪かった」と明かすも、2005年の連ドラ『花より男子』(TBS系)で再共演し、その関係を深めていった。
「今は親友であり、ライバルといった感じでしょうか。松本さんは小栗さんのことになると嬉しそうに話すのですが、その評価にはすごく敏感なんですよ」(前出・ドラマ制作会社関係者、以下同)
『鎌倉殿の13人』の撮影中、小栗にも『プロフェッショナル』が400日にわたって密着。2022年5月に放送された。
「松本さんにも『プロフェッショナル』のオファーをしたところ“小栗くんを撮ったディレクターさんがいい”とご指名だったんです。松本さんとしては“小栗旬に負けたくない”といった気持ちもあるのでしょう」
『どうする家康』は、初回の平均視聴率は15.4%と好発進も、それ以降は少しずつ低下。今は10%を維持しつつも、ひとケタ台に落ち込む回も。そんな状況に追い打ちをかけるように、座長の松本にパワハラ疑惑が報じられた。
松本のパワハラ報道で逆に視聴率回復も…
「10月12日に発売の『週刊文春』で、松本さんが脚本を改悪し、助監督に“殺すぞ”と暴言を吐き、気にくわない演出家は“外せ”などと発言したとする疑惑が報じられました。
しかし、パワハラ報道後の10月15日の放送回は、視聴率10.4%と、前週放送の7.4%から大幅に回復。逆に注目を集めたのでしょうか……」(前出・テレビ誌ライター、以下同)
小栗を意識する松本だが、こうした報道から座長としての資質に疑問が残る。
「多くの共演者がインタビューで松本さんについて語っていますが“責任感ある”“芝居に悩んでいた”“チームワークを大事にしていた”など、どれも表層的で、具体的なエピソードはありません」
一方、小栗の評価は、
「北条政子役を演じた小池栄子さんは、出演した番組で小栗さんを“尊敬している”と語ったうえ、リハーサルでわざとミスして、周囲を和ませたエピソードを明かしています。
父親役を演じた坂東彌十郎さんは、自身の演技に悩んだときに“父上、もう1回やってもいいんですよ”と、小栗から声掛けをしてもらい助けられたと感謝していました。今もメールでのやりとりをしているそうです」
『鎌倉殿』放映終了後、今年4月、都内の寿司店でこんな小栗の姿も目撃された。
「脚本を務めた三谷幸喜さん、共演者の菊地凛子さんらと一緒に寿司店で打ち上げをしていたんです。そこに居合わせた客にも、小栗さんは気さくに話をしてくれて、楽しい時間を過ごせました」(寿司店にいた男性)
2023年6月には芸能事務所の社長にも就任しているだけあって、その器の大きさがよくわかる。前出のドラマ制作会社関係者は、こんなことをこぼす。
「松本さんにも、それぐらいの“器量”があればいいのですけどね……」
松本の“仕事の流儀”の行方や、いかに――。