佐藤浩市

 これまでも数多くの映画やドラマ・時代劇などに出演し、コメディーからシリアスまで幅広い役を演じてきたベテラン俳優・佐藤浩市(62)。身長180cm超えというスタイルを持ち、抜群の演技力で数々の賞を受賞してきた名優。

謎の老人役で話題の佐藤浩市

 最近では、二宮和也(40)・中谷美紀(47)・大沢たかお(55)の“トリプル主演”で贈る月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ』(フジテレビ系)に“謎の老人役”として出演し、その独特なキャラクターの“ビジュアル”が話題を呼んでいる。

“完全純白ヘア”の佐藤浩市(ドラマ『ONEDAY』公式インスタより)

『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ』は、クリスマスイブという“たった1日”のなかで起こる出来事を描く作品で、3人の物語が同時並行で進行していく。そのなかで佐藤は、家から逃走した愛犬・フランをひたすら探す老人・真礼(まれい)を演じる。すでに放送されている7話まででは、今のところ主役3人とほとんど接点がなく、毎話神出鬼没でふらふらと徘徊するため、

「普段存在感凄い役ばかりやっているイメージだから、老人役やるの意外すぎた」

「ちょい役に佐藤浩市を使うなんて名優の無駄遣い過ぎる!なにか重要な役回りに違いない」

 と話題に。そんななか、SNSでは佐藤の髪の変化について驚くコメントも寄せられているのだ。

「髪の毛、さすがに白すぎん!?眉毛はまだ黒いよね?役作りで染めた?」

「佐藤浩市の髪、地毛?色素抜いたんかってくらい純白すぎる」

 ドラマを見てみると、たしかに純白の髪の毛をなびかせ愛犬を必死に探す痩せた老人を見事に演じている。ひと昔前の黒髪でがっしりした体つきの佐藤浩市からは想像できない風貌だ。いったい何があったのか――。

ビジュアル変化の真相は

 そもそも佐藤の“ビジュアルの変化”については、以前からたびたび噂されていた。はじまりは2020年3月に映画コメンテーターのLiLiCo(53)のブログに掲載されたツーショット写真。髪の毛は黒いものの頬がこけてひとまわり小さくなった姿が映っており、「昔の面影がない」「重病なのでは?」と“激やせ”が心配されていたのだ。

「視聴者の心配もあってか、佐藤浩市さんは2020年12月4日に放送された『ぴったんこカン・カン』(TBS系)で自身の容貌の変化について言及しています。番組内では、大腸ポリープの手術、寄生虫のアニサキスにあたったことに加え、“現役時代とほとんど変わらない元ボクサー”を演じるため、体重を64キロにまで落とした究極の役作りが原因だと説明。『ただ1回痩せると老けるね!』とコメントもしていました」(芸能メディア編集者)

 その役というのが、横浜流星(27)とのダブル主演映画『春に散る』(今年8月25日公開)だった。今年の4月以降、映画の予告編が公開されると、“白髪姿の元ボクサー”を演じる佐藤にファンも「このことだったのか」と安堵したのだが……。

映画『春に散る』試写会に登場した佐藤浩市(2023年7月31日撮影)

 今年7月31日、佐藤は都内で行われた『春に散る』の試写会にサプライズ登場した佐藤の姿は、2020年と変わらず痩せたまま。そして被っていた帽子を脱いで見せ、“白髪ヘア”まで披露した。

 この姿にネットでは驚きの声が散見された。

「黒髪のイメージが強かったし白髪は役作りだと思ってたからびっくりした。でも冷静に考えたら、年齢的に白髪はあるのが普通だよね」

「『春に散る』の役作り終わったはずだよね?白髪めっちゃあるし、変わらず痩せたまんまなの心配すぎる」

 実は試写会の質疑応答で佐藤は白髪ヘアについて、このように話している。

《三國連太郎という自分の父親が、若い時からほぼほぼ真っ白だったので、自分もそうなるだろうなと思っていて。(僕自身は)意外に早く、50歳過ぎてから、ほぼほぼ白かったです》

《さすがに役柄もあって、まだ真っ白というのはあれだったので、黒くしたりしてやっていましたけど、もう今はこれ(白髪)ですからね》

 つまり、『ONE DAY』での“完全純白ヘア”は役作りではなく、地毛ということになる。では、ほっそりした体つきは役作りなのか……?

 ドラマの公式ホームページを見ても、佐藤本人からは《ストーリーの展開を鑑みてコメントをしづらい役柄》というコメントのみ。役作りについては語られず。

 真相は謎に包まれたままだが、今後のドラマの展開次第で明らかになるのだろうか、それとも――。