女性ユーチューバーのあやなんと、夫で人気ユーチューバーグループの『東海オンエア』のしばゆーが、ネット上で泥沼の離婚劇を展開。
その後、あやなんが夫婦公認の“セカンドパートナー”(以下、セカパ)の男性の存在を自身のXに投稿し、再びネットや世間をざわつかせた。
この騒動で、初めてセカパという言葉を知ったという読者も多いのでは。
セカパって何?セカパの定義と既婚女性のホンネ
そこで、夫婦問題研究家で4万組の夫婦を見てきた岡野あつこさんに、まずはセカパの定義を教えてもらった。
「既婚者が配偶者以外に持つパートナーで、お互いに恋愛感情はあるけれどカラダの関係は持たない間柄のことです。友達以上だけど夫や妻を超えない、もしくは同等の関係性。
そのため、夫にはないものを持っている人と付き合えたら既婚女性はモチベーションも上がって有意義だと思います」(岡野さん、以下同)
実際に岡野さんの相談者でも、夫の悪口ばかり言う人がセカパと出会い、夫への怒りや不満が収まって悪口も半減したそう。とはいえ、セカパと不倫の境界線はあいまい。
「いきなり不倫はしたくない女性が“清い関係だから”と大義名分にしているケースはありますね。で、そこを卒業して不倫にいっちゃう。特に男のほうはグイグイくるから、どこまでセックスなしでいけるか微妙。自分の貞操観との闘いも女性としては楽しいとも思いますが」
流行りや夫への不満からセカパを探してしまうと、ズルズルと不倫に陥ったり相手に騙されたりといったこともある。いちばんいいのは脳内で理想の芸能人をセカパにすること、と岡野さん。
「リアルな世界では不倫と紙一重になってしまいがちだし、妄想ならすぐにつくれて安全性を保つ意味でも平和でいいですよ。“推し”からもう1個ランクを上げて勝手に“私のセカパよ”って思っていればいいと思う」
ちなみに岡野さんの理想のセカパは、
「ヒロミ・ゴー一択です♪ 大好きだけど関係は持ちたくない、かといって友達関係では物足りない。それくらいの距離感がいいんです。私はディナーショーに行くのですが、脳内では完全にひろみとセカパになっていますよ」
さて実際、街の人はこの話題をどうとらえているのだろう。週刊女性は、20代~70代の既婚女性300人に、セカパが欲しいか欲しくないかなど、緊急でアンケートを実施。
「欲しい」「アリ」と答えたのは全体の17%。いわゆる“不倫”相手とは違うので、「心から会話のできるパートナーが欲しい」(埼玉県・60歳)や、「心の支えだったらいい」(大阪府・74歳)のように、心のつながりを持てる相手を求める声が。
中には「肉体関係が好きではないので、むしろ欲しい」(大阪府・54歳)のように、プラトニックな関係性を望む声は、年齢層が高めの週女世代ならではかも。
逆に「いらない」と回答したのは81%。「面倒」(栃木県・44歳)や「まったく不要」(岡山県・53歳)など、否定的な人が大多数。「今のパートナーが大好きなので」(愛知県・42歳)という微笑ましい理由もあれば、「誰かともう親密になりたくない」(東京都・50歳)のように、恋愛とは距離を置いている人も。
ちなみに、芸能界のご意見番でタレントの上沼恵美子(68)もこの話題に参戦。レギュラー番組で「賛成です」と発言し、「女はときめきたいのよ。結婚して子どもができたらときめきなんてないのよ。パートに出て、そこの店長さんにときめくのでもいい。結婚生活が長いんだから、女性ホルモンのためにもときめきがいる」と、肯定。
理由として「ときめいたほうが肌はきれいになる」「セカンドは大事にされる」とメリットを挙げた。
理想のセカパ有名人1位は意外なあの人
続いて、有名人がセカパになってくれるなら誰がいいかをアンケート! はたしてどんな人々の名が?
まずは「なんでも笑いにかえてくれそう」(熊本県・48歳)で「楽しい」(福岡県・40歳)と陽キャが評価された俳優の大泉洋(50)が5位入選!
4位には今をときめく大谷翔平(29)。「人間性が素晴らしい」(東京都・72歳)など誠実な人柄を推す声が多数。
3位は俳優の西島秀俊(52)。「話をよく聞いてくれそう」(福島県・66歳)など見た目のよさに加えにじみ出る包容力が高評価。でも、セカンドじゃ物足りなくなりそう!?
2位には俳優のムロツヨシ(47)。「なんでも話せそう」(岡山県・36歳)や「友達になれそう」(栃木県・56歳)など、明るくて気さくな性格が支持された。
そして1位に輝いたのが、芸人・明石家さんま(68)!
主な理由は「楽しく一緒にいられる」(神奈川県・71歳)や「ずっと笑かしてくれそう」(鹿児島県・58歳)。さすが“お笑い怪獣”として40年以上トップを走り続けているだけある!
セカパはプラトニックが原則だから「抱かれたい俳優」ランキングなどで名前が挙がる有名人とはだいぶ顔ぶれが違うことに気づく。
6位以下にも「話し上手」(福岡県・49歳)で「知的な話題が多い」(宮城県・76歳)タモリら、バラエティー豊かな面々が選出。一緒にいて楽しいのは大前提のよう。通常、ランキングをにぎわす松潤や佐藤健、福山雅治といったイケメン勢の名も挙がったが、彼らは“セカンド”より、“本命”にしたいからか、意外に票が伸びなかった。
ほかに少数意見として「金持ちの孫正義」(埼玉県・70歳)や「競馬が好きなので馬がいい」(北海道・55歳)……妄想は自由!
最後に、夫がセカパを持つのはアリかナシか聞いてみた。結果は「許せない」と回答した人が約68%。「離婚一択」(埼玉県・56歳)、「気持ち悪い」(北海道・41歳)と多くの人が拒絶。
逆に「許せる」と答えたのは25%。4人に1人がOKとはみなさん意外と寛容! 「むしろ頼みたい」(大阪府・68歳)や「セカパがいることで精神的な安定が保たれそうだから」(宮城県・57歳)と積極的に許す人もいれば、「介護などを負担してくれて、金銭的な負担がかからないなら」(兵庫県・41歳)、「家族で付き合っていけそうな人なら」(新潟県・52歳)と条件付きでOKというケースも。自分は必要ないけれど夫には許すという太っ腹な女性も一定数いた。
前出・岡野さんも夫もセカパをつくるべき、と話す。
「夫の注意が全部自分に向けられるのは苦痛だと思う。できれば夫にもリアルじゃなくて推しの芸能人で妄想してもらって。セカパに夢中になれば1人の時間もできるし、夫も自信が生まれるんじゃないかな」(岡野さん)
回答の中には「勝手にすればいい」(大阪府・65歳)や「どうでもいい」(埼玉県・70歳)と完全に夫に無関心なものもチラホラ。一抹の寂しさがよぎる……。
“結婚しない”という選択をする人もどんどん増え、夫婦のあり方も千差万別になってきた日本。今回の話題が、結婚という制度に新しい一石を投じるかもしれない。
『この男をセカパにしたい!』ランキング
1位 明石家さんま
2位 ムロツヨシ
3位 西島秀俊
4位 大谷翔平
5位 大泉 洋
6位(同率) タモリ、福山雅治、堤 真一、反町隆史、羽生結弦
7位(同率) 木村拓哉、大悟(千鳥)、柳沢慎吾、吉沢 亮、松本 潤、佐藤 健、役所広司、神木隆之介、二宮和也、坂口健太郎、鈴木亮平、向井 理、小栗 旬
(取材・文/荒木睦美)