ビビアン・スー(2023年)

《なんと25年も経ちました! 1998年の紅白に出た私たちまだ覚えてますか?》

 12月31日に放送の『第74回NHK紅白歌合戦』内の特別企画で、1998年以来25年ぶりの出場が決まったポケットビスケッツとブラックビスケッツ。この発表後に、自身のインスタグラムにて日本語で投稿したのはビビアン・スー。

「テレビが届けた名曲たち」との企画枠の通り、日本テレビ系で放送されたバラエティー番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(1996年から2002年まで放送)から生まれた企画ユニット“ポケビ”と“ブラビ”を復活させる格好だ。

 1997年に結成された内村光良と千秋、ウド鈴木によるポケビに対するライバルグループとして、南原清隆と天野ひろゆき、そしてビビアン・スーを加えて誕生したブラビ。1998年にリリースした『Timing』は200万枚のダブルミリオンとなり、その勢いのままに同年の紅白に出場を決めた。

 自身も大ファンだったというスポーツ紙の芸能デスクによると、

「元々は台湾のアイドルグループで活動していたビビアンですが、日本でのグラビア掲載を機に注目されると来日し、瞬く間に『ウリナリ!!』出演を勝ち取りました。透明感あるルックスと天然キャラ、加えて拙い日本語がウケて世のおじさんたちはメロメロ。局のお偉いさんや番組スタッフ、共演者にも彼女のファンは多かったと聞きます」

 ところが、そんな日本人男性の“アプローチ”を尻目に、2002年の番組終了後は“逆輸入”の形で台湾や香港を中心に活動し、歌手活動のほかに女優としても映画に多数出演したビビアン。そして2014年に年収1億円の実業家、2歳年下のショーン・リー(李雲峰)氏と結婚すると、翌年には長男を出産。

離婚騒動に巻き込まれて不倫疑惑

「セレブ生活を送っていたと見られたビビアンですが、結婚から2年後にショーン氏の会社が破産危機にあることが発覚。それでも彼女の支えもあって危機を乗り越えるも、シンガポールを拠点にする夫と、台湾での仕事を優先する彼女は別居生活に。

 そして2021年、台湾の人気歌手で俳優のワン・リーホン(王力宏)の離婚騒動に巻き込まれる形で、ビビアンとの不倫疑惑が浮上。もちろん彼女は噂を全面否定するも、ショーン氏との不仲・離婚説も流れ始めたのです。直接の離婚原因は不明ですが、2人は関係を修復できなかったのでしょう」(前出・芸能デスク)

 12月6日にはインスタに《I’m not Happy now. How about You?》(私は今、幸せではありません。あなたはどうですか?)との意味深投稿をしたかと思えば、その数日後には離婚発表と来日。そして12月16日に、冒頭の紅白出場を伝えたビビアン。

ビビアン・スーと長男(中央)、元夫の李云峰(ショーン・リー)氏とその連れ子の娘たち

 この離婚から即、日本での仕事が決まった彼女に、ネット上では《うれしい》《またビビアン観れるの?マジで?》と歓迎する声が上がる一方で、

《ビビアンは先日離婚して 日本で活動再開するって言ってたけど いきなり紅白かよ》

《あ~・・・やっぱりな。 ビビアン、離婚したから日本での仕事増やしそうって思ってたわ。 台北の観光局の日本向けCM出てたし、この前ブラビ復活してましたよね》

前にも一瞬復活したよねー?ビビアンの出稼ぎ説…って思っちゃう

2020年末から日本復帰の“予兆”が

 日本から離れたのち、長らく台湾で活動してきたビビアンの突然の“復帰”に、“離婚した途端に日本で出稼ぎを始めた”と勘繰るようなユーザーも。確かに離婚発表から来日、ブラビの復活と紅白決定まで、あまりにも急すぎる展開ーー。

「どうやら以前より日本復帰を模索していたみたいですね」とは、大手芸能プロダクションのチーフマネージャー。

「昨年12月には『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』で約20年ぶりにブラビ結成、歌声を披露すると、その後も『ヒルナンデス!』ほか日テレ番組への出演を果たしています。なんでも南原さんには“日本に行きたい”と相談していたみたいで、局としても“貢献者”であるビビアンのサポートを買って出たのでしょう。

 そして紅白司会を4年連続で務めた内村さんです。ビビアンとは『ウリナリ!!』社交ダンス企画でペアを組んだ、苦楽を共にした“パートナー”だっただけに、それこそNHKにポケビ・ブラビ企画を助言した可能性もありますよ」

 8月には台北市観光大使の就任記者会見で、日本に向けた観光PRをすると共に「デビュー日の12月3日は、毎年何かイベントをやりたい」と、ブラビのデビュー日に合わせての“来日”を予告していたビビアン。まさか、その一発目が紅白出場になるとは本人も思ってみなかっただろう。