紀子さま(57)

 12月6日、お忍びで広島市を訪問された秋篠宮さま。家畜の研究者が集まる『家畜資源研究会』に出席するためである。

お忍び訪問に批判相次ぐ

ライフワークに関する広島での集まりにプライベート訪問された(写真は11月18日・秋篠宮邸)

「このお忍び訪問に対してネット上では“プライベートで税金を無駄遣いしている”などの批判が相次ぎました。

 秋篠宮さまはニワトリなど家畜に関する研究をライフワークとされています。そのため、今回の広島訪問は“ご趣味のため”と受け止めた国民は少なくなかったんです。

 確かに、実際に現場に赴かなくてもオンラインで出席することも可能でしょうから、わざわざ現地に行く必要性がありません。また、皇太子と同格の皇嗣というお立場の方の外出ですから、当然警備も堅固となることも批判の材料となってしまいました」(皇室ジャーナリスト)

 地方に行く際には、当然その分の警備費用がかかる。その原資は税金。物価高で生活に苦しむ国民の反感を買ってしまったのだろう。

 批判の背景について、名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、こう分析する。

「自由が制限されている皇族にとってライフワークは大切なことですし、単なる趣味ではありません。天皇陛下は水問題をライフワークとされており、世界の課題について私たちに気づきを与えられています。しかし、眞子さんの結婚騒動以降、秋篠宮家は逆風の中にあります。そうした状況下でのライフワークは、まるで奔放な行動のように捉えられてしまい、批判につながったのだと感じます」

改修費が30億円越えで国民から「高すぎる」

新居に移らず、分室に引き続き住まわれている佳子さま(12月11日)

 先日行われた秋篠宮さまのお誕生日会見の直前にも、異例の出来事が起こっていた。

昨年9月に改修工事が終了した秋篠宮邸は、改修費が30億円を上回り、国民からは“高すぎる”との声が上がりました。この件について、11月22日に宮内庁の西村泰彦長官が定例会見で“宮内庁の判断で工事費用が高額になった”と、あくまで秋篠宮ご夫妻の意向によるものではないことを強調したんです。

 秋篠宮さまの会見を目前に控えたタイミングだったことから、殿下が矢面に立たずに済むよう“長官を風よけに使ったのではないか”と猜疑の目が向けられました」(前出・皇室ジャーナリスト)

 奔放とも取れる行動は愛娘にも受け継がれていて……。

「眞子さんと小室圭さんの3年9か月にわたる結婚騒動は、世間を大きく騒がせました。圭さんの母・佳代さんが元婚約者との間に金銭トラブルを抱えていたことが発覚し、国民から結婚を反対する声が相次ぐ事態に。しかし、皇室の慣例となっている行事をいっさい行わない“類例を見ない”結婚を強行して、前例をつくってしまったのです」(皇室担当記者、以下同)

 また、佳子さまも“ひとり暮らし”騒動で物議を醸した。

「特定の曜日は読みたくない」

「改修工事が終了し、今年3月いっぱいまでに家族全員で新居に引っ越されると発表されていました。しかし、蓋を開けてみると佳子さまだけは仮住まい先として使用されていた御仮寓所(分室)に残られたのです。宮内庁は6月に公表したものの、タイムリーな発表ではなかったため、国民からは厳しい視線が向けられました」

悠仁さまも大学入試に向けて“大きな動き”

トンボの共同論文を発表された悠仁さま(写真は8月2日・茨城県)

 秋篠宮家の長男・悠仁さまも大学入試に向けて“大きな動き”を見せられている。

「悠仁さまは先日、宮内庁職員と国立科学博物館の研究員と共同で、トンボに関する論文を発表されました。高校生とは思えないほどの高いクオリティーが評価された一方で、“大学受験”に向けた布石なのではないかとの見方も広がっています。というのも、悠仁さまは推薦型選抜制度を利用して、東京大学や筑波大学へ進学するのではないかと囁かれているからです。赤坂御用地に生息するトンボに関する内容を論文にまとめるという“悠仁さまにしかできない”ことを事前に行い、大学受験に備えているのではないでしょうか」

 前出の河西准教授は、学習院以外の大学へ進学した場合のリスクを次のように話す。

「まず、警備などのノウハウがないことが挙げられます。大学側も皇族の方をどう扱っていいのか、その経験値がないので、一から模索していくことが求められます。また、同級生となる方もどう接してよいのか困惑してしまうかもしれません。その意味では、学習院大学と他の大学ではスタートが違う分、大変な部分はあると思います」

 秋篠宮家の振る舞い、それらによる世間からの批判に、紀子さまは人知れず悩まれているようで─。

「秋篠宮邸の改修に関する問題への批判が集中していた今年の秋ごろでしょうか。紀子さまは周囲に“特定の曜日の新聞は読まないようにしているんです”と、ついこぼされたそうなのです」(秋篠宮家関係者、以下同)

 なぜ、“特定の曜日”なのだろうか。

「この、紀子さまのお言葉は“週刊誌の新聞広告を目にしたくない”という意味だといいます。新聞広告には雑誌に掲載されている記事の見出しが大きく躍り、秋篠宮家に関するネガティブなものも少なくありません。紀子さまは、家族が批判にさらされている記事の見出しを見ないようにされているのだと思います」

 週刊誌が発売される曜日の新聞は読まれていないという紀子さまだが、それは国民の声に耳をふさいでいることと同義だともいえよう。

「殿下は今年の誕生日会見で、バッシングととれる一部報道やSNSでの発言について“目にしなければ気にならない”とお話しされていました。こうした姿勢を紀子さまも参考になさっているのでしょう。ただ、報道の内容を知ることで考えや行動を改めるきっかけになったり、ネット上でのコメントも国民の一意見であり、参考にできることもあるでしょう。外部の意見をすべてシャットアウトすることがはたして最善なのかは疑問が残ります」(前出・皇室ジャーナリスト)

 秋篠宮家の“暴走”を止められない皇嗣妃の苦悩は、いつまで続くのだろうか。

河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数