16世紀ごろ、ドイツでは保温性の高い、丈の長い靴下がブームに。金貨だけでなくプレゼントが入れられるように ※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!クリスマスプレゼントを靴下に入れるのはなぜ?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.クリスマスプレゼントを靴下に入れるのはなぜ?

A.サンタクロースのモデルである聖ニコラウスが、靴下に金貨を入れたという逸話が由来。(クリスマス文化研究家 木村正裕さん)

 12月25日はクリスマス。クリスマスツリーを飾ったり、ケーキを食べたり、たくさんのわくわくが詰まったイベントだけど、外せないのはやっぱり“プレゼント”。

 クリスマスプレゼントといえば、靴下をつるしておくとサンタさんがプレゼントをくれるというのが有名な話だけれど、なぜサンタさんはプレゼントを靴下に入れるのか。

「それは、サンタクロースのモデルの一人である、聖ニコラウスの逸話から生まれた風習なんです」

 と教えてくれたのは、クリスマス文化研究家の木村正裕さんだ。

「みなさんがよく知っているサンタクロースには、実は何人かモデルとなったキャラクターがいます。その中でも有名なのが聖ニコラウスというキリスト教の司教です。その聖ニコラウスがクリスマスの時期に、貧しい家を救ったという伝説が。

 現在のトルコのあたりに、3人の娘がいる貧しい家庭があったのですが、年頃になっても結婚資金が用意できず、嫁入りができなかったそう。それをかわいそうに思った聖ニコラウスが、こっそり金貨を渡そうとしました」(木村さん、以下同)

 聖ニコラウスは、金貨を入れた3つの袋を用意して、夜中に窓から投げ入れた。それが暖炉の前に干してあった靴下に入り、その金貨のおかげで3人の娘は無事に嫁ぐことができたのだという。

「その伝説がヨーロッパに広まり、16世紀ごろになると、ドイツでは靴下にプレゼントを入れる文化が生まれました。それが世界中に広まってクリスマスプレゼントは靴下に、が浸透したのです」

クリスマスツリーのてっぺんに飾る星は、キリストの誕生を知らせる「ベツレヘムの星」がモチーフとなっている