大谷翔平

《大谷翔平、ドジャースと契約合意。10年総額7億ドル(約1015億円)》

 本来、日本国民を引っ張る立場の人間が、不当な形で金銭を得ていたというふざけた話とは対照的。その圧倒的な“実力”で大型契約を勝ち取ったと、世間を騒がせている一大ニュースだ。大谷自身の評価は当然ながらうなぎ上り。

大谷選手自身だけでなく、恩師・栗山英樹さんも評価が上がっていますね。大谷選手は高卒で栗山さんが当時、監督を務めていた日本ハムに入団。二刀流については“投手に専念すべき”“野手として育てろ”などという元有名選手などによる外野の声がありながらも大谷さんを支持し、二刀流を支えた。

 イチローさんが“振り子打法”を周囲にとがめられたなど、野球の世界では“上の命令は絶対”的な上意下達の意識が根強いなか、大谷選手を信じた栗山さんの姿勢はやはり称賛されるべきものだと思いますね」(野球ライター、以下同)

大谷“否定派”は

 また、来季からのドジャースのチームメートは大谷に背番号を譲るなど、今回の契約で株を上げた人がいる一方、株を下げた人たちも……。

「元巨人でメジャーリーグでもプレーした上原浩治さんは大谷さん否定派の筆頭。“打率が低く、先発でも結果が出ていない。それは報道されない”“エンゼルスにいるから今のプレーができている”などと、事あるごとに否定的な発言を繰り返してきました。しかし今回は無言。

 代わりというわけではないでしょうが、星条旗に“うんこ”のキャラがのった画像をポスト。意味深な投稿に“悔しいんだな”“普段あれだけ言ってるのだから、何か言え”という野球ファンも多い」

「残留こそ正義」妄想も

 あのレジェンドのジュニアも。長嶋一茂は移籍前にテレビ番組で大谷について言及。

「弱いエンゼルスから出ると、なんか見捨てるわけじゃないけど、そういう思いって彼の中で芽生えるんじゃないか」

「弱いチームを自分が優勝させたい(と思ってる)。大谷選手だから」(12月8日『羽鳥慎一モーニングショー』より)

「一茂さんだけじゃないですが、大谷さんの気持ちや器の大きさなどを勝手に妄想して、残留こそ正義、それが大谷だと言う人は少なくなかった」(前出・野球ライター、以下同)

上原浩治(左)と長嶋一茂

 大谷を取り上げるテレビ番組もどうか……。

『大谷ハラスメント』というタグも生まれています。これはほかにもニュースがあるのに、どの番組でも大谷選手の話ばかりでうんざりしている人たちによるものですね。野球ハラスメントという言葉と同様に“全員が野球に興味があるわけじゃない”という気持ちからきています。

 一方、野球ファンにも似たような気持ちはあって、大谷選手のニュースはほとんどが金・金・金の話ばかり。もっと移籍先での立ち位置や大谷選手自身のすごさなどを解説することで、野球好きの裾野は広がると思うのですが……」

 そして大谷の話題はメディア上だけにとどまらない。

「子どもを持つ親の“教師による大谷ハラスメント”のSNS投稿が話題に。お子さんによると、大谷選手の言葉や姿勢を引用する教師が多く、“見習え、まねしろ”と指導されるというもの。そんな教師たちに子ども側は“すごいのは大谷翔平でおまえじゃない”と、うんざりしている。投稿は非常に共感され、教師への批判を集めました。同様の声はまだあり、全国に大谷信仰教師はいるんじゃないでしょうか」(WEBライター)