12月中旬、都心のカフェでとある作品の撮影が行われていた。50人近いスタッフの中心にいたのは、俳優・櫻井海音《さくらい・かいと》だった。
「櫻井さんはインディーズバンド活動の傍ら'19年から俳優活動を開始。NHK朝ドラ『エール』や、今年話題となった日曜劇場『VIVANT』などにも出演していました。今年9月に“俳優業と音楽の両立が難しい”とバンドを脱退。今後は、役者としての仕事をメインにしていくようです」(スポーツ紙記者)
東映で映画化&Amazonプライムビデオで配信も
櫻井は髪を金髪に染めて、肩からカーディガンを巻くスタイル。同じ現場には、スーツ姿がキマっている要潤の姿もあったが、いったい何の撮影?
「『【推しの子】』の撮影です。櫻井さんは主人公のアクア役、要さんは劇中で登場する映像プロデューサー役で出演しているんです」(制作会社関係者)
『推しの子』は『週刊ヤングジャンプ』で連載中。シリーズ累計部数1500万部を突破した大人気コミックだ。
「アクアと妹のルビーは、かつてカリスマだったアイドル・星野アイの双子の子ども。ただ、アクアとルビーは、前世の記憶を持ったまま転生したという設定。双子がまだ赤ちゃんだったころ、アイがストーカーに殺害されてしまうのですが、成長したアクアはアイの死の真相を知るため、芸能界に潜入するというストーリーです」(漫画誌編集者、以下同)
‘23年の春にアニメ化もされ、一気に認知度が上がり、大人気作品となった。
「アニメの主題歌に人気音楽ユニット『YOASOBI』が歌う『アイドル』が起用されました。この曲はアメリカのビルボード・グローバル・チャートで日本語楽曲史上、初の1位を獲得したりと大ヒットを記録しました。主題歌の反響も相まってアニメも大ヒットしましたし、アニメ2期制作決定が告知された際は“推しの子”のワードが『X』で世界トレンド1位になるほどでした」
人気作品の実写化とあって、キャスティングにも力が入っているそう。
主要キャラクターのキャスト情報も入手
「アイを元『乃木坂46』の齋藤飛鳥さん、ルビーをアイドルグループ『=LOVE』を今年卒業した齊藤なぎささんが演じます。人気インフルエンサーのMEMちょ役は、年末の紅白歌合戦の出演も決まっているあのちゃん。
元天才子役の有馬かな役は、若手実力派の原菜乃華さん。ほかにも金子ノブアキさんや、モデルで女優の茅島みずきさん、タレントのなえなのさんなどの出演が決まっています」(前出・制作会社関係者、以下同)
『【推しの子】』実写化企画は、映画配給会社『東映』と『Amazonプライムビデオ』がタッグを組んだ一大プロジェクト。映画とオリジナルドラマをそれぞれ配信する予定だという。
「映画はアイを中心に、配信ドラマではアクアを中心にした構成で撮影を進めているようです。映画と配信ドラマともに'25年公開予定ですが、'24年にはアニメの第2期も放映予定なので、しばらく“推しの子ブーム”は続くと思いますよ」
この実写化について『東映』に問い合わせたところ、
「お答えできることはありません」
と回答。続けて『Amazonプライムビデオ』にも問い合わせたが、期日まで返答はなかった。新たに動き出した実写化企画で “究極で完璧な”コンテンツになる!?