早稲田大の大迫傑さん(90回1区) 写真/アフロ

 '24年1月2日、3日に開催される箱根駅伝は、記念すべき100回大会。これまで箱根路を駆け抜けた、忘れられない選手たちを“駅女”ふたりがプレーバック!

A=週刊女性編集部員(40代)。ドラマチックなレース展開とイケメンが好き
​B=ライター(40代)。テレビ観戦中もタイムを計測するなど、データ重視派

エモすぎる思い出の駅伝選手祭り

A 最古参の有名選手なら元映画監督で岩下志麻の夫・篠田正浩さん(26回、早稲田大)かな。御年92歳。

B レジェンドすぎる……!! その後は中央大6連覇に貢献し、テレビ解説を長く務めた碓井哲雄さん(39~41回)になるのかな?

A 週刊女性の取材もたくさん受けてくれて。新聞紙を身体に巻きつけて防寒した話はインパクト大。

B 昭和50年代、一世を風靡したのが瀬古利彦さん(53~56回、早稲田大)。4年連続で“花の2区”。かつ3、4年で新記録樹立なんて目がくらむ。今やダジャレも言うけど、当時は修行僧のような寡黙なイメージで。

A その後の日本体育大には谷口浩美さん(57~59回)? バルセロナ五輪の“コケちゃいました”で有名な。

B 3年連続6区区間賞、うち2度の区間新。山下りのスペシャリストだったんだよね。

A イケメン選手の元祖は、やっぱり渡辺康幸さん(69~72回、早稲田大)? 髪をなびかせて走る姿が本当にカッコよくて。今はぽっちゃりされたけど(笑)。

早稲田大の渡辺康幸さん(69回2区) 写真/産経新聞

B ステファン・マヤカさん(69~72回、山梨学院大、現・真也加ステファンさん)との2区でのスーパーエース対決は、まさに伝説。そんな渡辺さんの“不滅”の区間記録を更新したのが……。

A 三代直樹さん(72~75回、順天堂大)!! どう見てもカッコよかった。今年から駒澤大の監督になった藤田敦史さん(72~75回、駒澤大)とのライバル対決は語り継がれる名勝負。当時はみんな細眉で(笑)。その後には、8区の区間記録を20年以上保持した古田哲弘さん(73、75、76回、山梨学院大)が出てくるのか。“消えた天才”だよね。

B 山梨学院大なら、中村祐二さん(70~73回)の途中棄権は涙腺崩壊。フラフラなのに、上田誠仁監督(55~57回、順天堂大、現・山梨学院大顧問)の制止を振り切ろうとして……。

A 徳本一善さん(75~78回、法政大、現・駿河台大監督)の途中棄権も泣けた。金髪&サングラス、さらにはビッグマウスだったから。

法政大の徳本一善さん(77回2区) 写真/産経新聞

B 2年先輩の坪田智夫さん(73、75、76回、法政大、現・法政大監督)と“オレンジエクスプレス”を巻き起こしたね。

A その次の世代は、竹澤健介さん(82~85回、早稲田大)や佐藤悠基さん(82~85回、東海大)? 佐藤さんの1区での飛び出し&区間新は衝撃でしかなかった。

B 竹澤さんは学生ながら北京五輪に出場。フォームも顔立ちも整っていて、文句なしの素敵さだったね。

A 佐藤さんの後輩・村澤明伸さん(86~88回、東海大)は超イケメン。日本人最多、17人のごぼう抜きは、女子も駅伝ファンも魅了。

東海大の村澤明伸さん(86回2区) 写真/アフロ

B その世代なら、やっぱり大迫傑さん(87~90回、早稲田大)がすごかった。1年生で1区区間賞は、佐藤さん以来の大逃げ。目もクリクリで可愛くて。東京五輪での6位入賞は記憶に新しいよね。

A 可愛い系なら窪田忍さん(87~90回、駒澤大)も。ソフトな雰囲気がいい意味で、女の子みたいだった。

B 大迫さんとしのぎを削った設楽啓太さん・悠太さん(87~90回、東洋大)は、箱根史上最強の双子だと思う。

A 2学年下の服部勇馬さん(89~92回、東洋大)は顔も走りも美しかったなぁ。

B 2区で2度の区間賞。やさしそうな雰囲気もとてもいい。このころから、原晋監督率いる青山学院大の快進撃が始まるんだよね。

A 地味に忘れられないのが、出岐雄大さん(86~89回、青山学院大)。“青学の出木杉くん”は、確実に同大学の立役者。

B 昭和ハンサム顔の相澤晃さん(94~96回、東洋大)も忘れちゃダメ。伊藤達彦さん(94~96回、東京国際大)との並走は“ランニングデート”だったよね(笑)。

A “山の神”抜きには箱根駅伝は語れない。私の推しは初代かなぁ。今井正人さん(80~83回、順天堂大)。

B 2代目の柏原竜二さん(85~88回、東洋大)の存在は圧倒的。4年連続5区区間賞で、新記録は3度。あの走りはまさに怪物級だった。

東洋大の柏原竜二さん(88回5区) 写真/アフロ

A ビジュアル面のインパクトも絶大!! 同時に酒井俊幸監督(72~74回、東洋大)も脚光を浴びるわけだけど、まるで大学生。一体、誰が監督なのかわからなくて(笑)。

B 3代目の神野大地さん(90~92回、青山学院大)のタイムも驚異的だったけど、古くは大久保初男さん(50~53回、大東文化大)や上田誠仁さん、木下哲彦さん(59~62回、早稲田大、現・金哲彦さん)も5区で驚きの走りをしていたのに。

A “山の神”っていうキャッチーな言葉の威力だね。結局のところ、いちばんのイケメンは誰だと思う? 

B 挙げきれないし、絞りきれない……。

A わかる(笑)。100回大会もその先も、新たなドラマ&選手のイケメンな快走を期待してやみません!

(文/荒井早苗)