エンゼルスを去り、'24年からドジャースでプレーする大谷翔平。入団会見で勝利へのこだわりを語っていたが、心強い援軍が現れた。
「WBCで侍ジャパンの一員として大谷選手と一緒に戦った、オリックス・バファローズの山本由伸選手もドジャースと契約合意しました。山本選手は2年連続でノーヒットノーランを達成するなど、日本で圧倒的な成績を残し、アメリカでも大谷選手に次いで、去就が注目されていた選手。交渉の際には大谷選手も同席したそう。日本が誇る強力タッグでワールドシリーズ制覇を目指すことになりそうです」(スポーツ紙記者、以下同)
治安は「決してよくない」
大谷が世界一に輝く姿も期待できそうだが、この移籍が思わぬ弊害を生み出すかも。
「チケット代の高騰です。ドジャースは観客動員数がメジャーリーグでもトップの人気球団。大谷選手の加入でさらに観客数の増加が見込まれ、チケット代が値上がりするのは間違いありません」
別の懸念もあるようで、
「エンゼルスの本拠地は、ロサンゼルス国際空港から車で1時間ほどのアナハイムにありました。一方、ドジャー・スタジアムは空港から早ければ30分ほどで、ロサンゼルスの中心部から近いです。しかし、ロサンゼルスはアメリカ国内でも犯罪発生率が高く、治安が不安視されています」
大谷の試合を観戦することは難しくなってしまうのか。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに話を聞いた。
「治安は決してよくはないです。数十年前と比べれば改善されていますが、夜間の外出は気をつける必要がありますね。なので、治安が悪いエリアには泊まらず、ダウンタウンやビバリーヒルズ、サンタモニカあたりに宿泊すれば問題はないでしょう」
チケット価格は3倍に
もうひとつ気になるのは、観戦にかかる費用だが、
「エンゼルスの試合と比べるとチケットの価格は3倍くらいになると思います。エンゼルスは、バックネット裏の人気の席でも150〜200ドルほどでした。ドジャースは人気チームなので、600〜700ドル、もしかしたら1000ドル(約14万円※'23年12月現在)というケースも考えられます」(鳥海さん、以下同)
ほかにもアメリカ入国時に注意することと、“裏技”があるという。
「入国審査は2時間以上かかってしまう場合があるため、到着した日に試合観戦をする場合は気をつけなくてはいけません。また、入国審査の際に“大谷翔平を見に来た”と言うとスムーズに話が進みます(笑)。アメリカに来た目的が具体的で明確なので、私も実践していますよ」
都市部に近いことのメリットもあるようだ。
「観光客からすると、都市部から離れていたアナハイムはレンタカーなどがないと大変だったのですが、ロサンゼルスは球場までのシャトルバスがあったり、ライドシェアも普及しているので、移動は楽です。アナハイムより都心部なので、食事の場所やホテルの選択肢も増えますね。ロサンゼルスは日本からの直行便も多いので、大谷選手がトロントなどに移籍しなくてよかったです(笑)」
観戦旅行はお財布と相談しながら慎重に!