《朝起きて、ものすごくびっくりしました…動物たちを(ケージに入れて)客室に入れてあげてほしいと書き込んだ私のコメントに対して、ものすごい勢いで反対する方々が…》
2024年1月5日、自身のインスタグラムに、そう戸惑いを露わにした石田ゆり子。
1月2日に起きたJAL機と海上保安機の衝突事故。JAL機の乗客と乗務員は避難して一命を取りとめたが、2件の預けられていたペットは救出できなかったという。
「日本の航空会社では、ペットの健康状態が良好なのを確認したうえで、専用の『輸送容器』に入れて輸送しています。ペット専用の貨物室の室温や湿度は客室とほぼ同様に保たれていますが、犬や猫などのペットはあくまでも『受託手荷物』。緊急時は“人命第一”のため、ペットを連れて脱出することはできません」(航空会社関係者)
ケージに入れて機内に持ち込めることを許してほしい
こうした事情に対して、1月4日には元フジテレビアナウンサーの笠井信輔氏がインスタに、海外の航空会社ではペットが客室に同伴できることを紹介。その投稿に、一般人の中に混じってコメントを書き込んだのが、石田ゆり子。
《家族同然の動物たちを機内に載せる時、ケージに入れて機内に持ち込めることを許してほしい》
《非常時には、モノとしてではなく家族として、最善を尽くす権利を…。生きている命をモノとして扱うことが私にはどうしても解せない》
といった思いを記した。
これに違和感を指摘するコメントが多数、書き込まれる。
《有名な人が声をあげてくれるのは嬉しいですが、自分のことしか考えてないようにもとれます。苦手な人やアレルギーを持っている人がいるので周りを考えて発言して》
《飛行機は公共交通機関です。それを求めるのはワガママ》
《エンジン音や揺れや気圧はペットにとって負担になる。そもそも飛行機にペットを乗せるのもどうか》
石田のコメント直後から、議論は白熱。ほかのペット好き芸能人も意見を発信する事態に発展した。
みんなで話し合える世の中になってほしい
しかし、一緒に暮らす犬や猫との日常をエッセイ本にしたこともある石田は、冒頭にように驚きを吐露しつつ、このように続けた。
《でも、私はそれでもいいと思ってます。人命より動物が大切なのかといわれたり、アレルギーが、と言われてもその点も考慮しながら少しずつ、解決していけたらとほんとに思っているのです。誰かを批判したり何かを押しつぶしたりして自分の意見を通そうなんてぜんぜん思っていません。どうかそんなに怒らないで》
そして、こう結論づけた。
《わたしは何を言われても、この問題に限らず動物たちとの共存していく問題を日本の皆さんがもっともっとみんなで話し合える世の中になっていってほしいと思ってます》
石田のコメントが一石を投じたのは確か。今回の事故を教訓に、ペットが犠牲にならない未来を願うばかりだ。