2024年1月1日に自身の公式YouTubeチャンネルを開設した木村拓哉。チャンネル登録者数107万人を誇る草なぎ剛に次ぐ、元SMAPメンバーのユーチューバーデビューに注目が集まったが、一部報道で指摘されたのが「伸び悩み」だった。
2023年3月まで『GYAO!』で配信されていた、インターネット番組『木村さ~~ん!』を踏襲する形でスタートした木村拓哉チャンネル。しかし、近年は“オワコン化”も囁かれるユーチューバーに“今更感”を持たれたのか、待っていたのは好スタートとは言えない現実ーー。
【全力でいったります】とのタイトルで意気込みを語った初動画は、三が日の再生回数で17万回。チャンネル登録者数も4.5万人と物足りなさが否めない、“伸び悩み”のレッテルを貼られてしまった格好だ。
「“平時”における数字ならば、知名度を踏まえると“伸び悩み”と捉えられても仕方がない数字」とは、YouTube事情に詳しいITライター。
元旦に発生した令和6年能登半島地震、そして1月2日に羽田空港で起きたJAL機と海上保安庁機の衝突事故。各メディアは当然の如く人命優先の報道に務め、世間もまたエンタメどころではない正月を迎えることに。
「木村さんのユーチューバーデビューはネットニュースでほとんど伝えられず、同じく1月1日に登録者数1200万人超のトップチューチューバー・ヒカキンさんが結婚報告したことを知らない人も多かったのでは?」(同・ITライター、以下同)
そして被災地を慮りつつも世間が日常を取り戻し始めた頃、木村のYouTubeもようやく認知され始めたのか、初動画の再生回数は87万回(1月10日時点)、企画を本格始動させた1月6日の動画も52万回を重ねている。ユーチューバーの人気指数を測る物差しの一つであるチャンネル登録者数も22万人を超えた。
Snow Manを上回るペースだった
「22万人と言ってもピンとこないかもしれませんが、YouTube登録者数や再生回数の数字を統計するサイトによると、1月時点での“登録者増加率ランキング”において、木村さんのチャンネルは全ユーチューバー中の2位にランクインしています。
大晦日の生配信前に登録者数300万人を突破した『Snow Man』も、20万人に到達したのは1週間以上経ってからと記憶しています。木村さんはそれを遥かに上回るペースだということ」
いまや旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP、STARTO ENTERTAINMENT)を代表する人気アイドルグループ『Snow Man』。2023年12月31日のYouTube生配信では最大同時接続数が133万人に到達し、元NEWS・手越祐也の132万人(2020年6月の記者会見)を上回って日本記録を更新。
「しかも市場全盛にあった当時とは違って“YouTubeバブル”終焉も聞こえる昨今で、ユーチューバーが登録者数を大きく減らすことはあっても数字が伸びずに苦戦している現状。そんな中で開設まもないとは言え、1週間での20万人超えは立派すぎる数字で、今のところは“好スタートを切った”と言えるのではないでしょうか」
実は“伸び悩み”どころか好スタートだったというユーチューバー・木村拓哉。それでも同ライターが「今のところ」と評するように不安要素がないわけではなさそう。
「話題の著名人がチャンネル開設すればファンもアンチも含めて1度は視聴しようと思うもので、いわば“ご祝儀”として再生回数が伸びるのも事実。継続するために視聴者を惹きつける企画や独自のコンテンツを要するわけです。
動画を拝見しましたが、木村さんの意向なのか内容が偏りすぎていて、万人が楽しめるというよりも視聴者を選ぶ動画に見受けられます」
テレビ視聴率と同様に数字で判断される
『木村さ~~ん!』再始動と位置付けられているだけに、『GAO!』でのネット番組に引き続き、木村と『DA PUMP』ISSAや武田信治、『湘南乃風』RED RICEらと結成したバイクチーム企画が柱になりそうなチャンネル。
配信も“新作”は毎週土曜日22時の週1回のみで、それ以外は『木村さ~~ん!』の【過去回】動画、つまりは“再放送”が順次配信されていくようで、1月8日の配信は再生回数18万回にとどまっている。
「あくまでも本業は俳優で、YouTubeはあくまでも“趣味”の延長と捉えているのならば数字を気にする必要もないのかもしれません。ただ大物芸能人の参戦は良くも悪くも目立ち、それこそすぐに“伸び悩み”などと報じられてしまいます(苦笑)。
YouTubeやSNSなどのネットコンテンツは、テレビ業界の視聴率と同様に数字がシビアに見られがちです。余計なお世話ながら、“木村拓哉”として格好がつく程度には数字を保てたらいいのかなと」
1月3日に【伝説の神回】とのタイトルで公開、再生回数260万回を記録したのは、木村と明石家さんまがサプライズ出演したSnow Man公式YouTubeチャンネルの動画。
木村もまた、自身のチャンネルで後輩たちとの“コラボ動画”を公開する日はそう遠くはないのかもしれない。