1月14日、TBS系「日曜劇場」枠の新連続ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』が放送を開始。天才マエストロ(指揮者)の主人公・夏目俊平を西島秀俊が演じ、その娘・響役に芦田愛菜が起用されていることもあり、放送前から注目されていた同ドラマ。初回の世帯平均視聴率は11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、同枠前クールの『下剋上球児』を上回る数字でスタートを切った。
玉山鉄二の変貌
『さよならマエストロ』は、5年前の“ある事件”により家族も音楽も失った父親・俊平と、そんな父を拒絶して音楽を嫌う娘・響が、廃団寸前の市民オーケストラ「晴見フィルハーモニー」を通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくヒューマンドラマ。
第1話は、海外生活を送っていた俊平が20年ぶりに帰国。妻で画家の志帆(石田ゆり子)にフランスでの仕事が入ったため、俊平は娘の響、息子の海(大西利空)と三人暮らしを始めることに。一方、俊平は晴見市役所観光課職員で「晴見フィルハーモニー」の団長でもある古谷悟史(玉山鉄二)から指揮者を頼まれて……という内容だった。
玉山といえば、昨年はAmazon Prime Videoで配信された映画『次元大介』で主演。2014年の映画『ルパン三世』でも演じた次元が主役の作品で、髭を生やしたワイルドな姿でファンを魅了していた。
「カメレオンが過ぎる」役作り
一方、『さよならマエストロ』の古谷というキャラクターは、市役所勤めとあって清潔感があり、眼鏡の下では柔和な笑顔を浮かべている。そのため、第1話を視聴したネットユーザーからは、
《玉山鉄二さんがイモ男で全然気づかなかった》
《イケメンオーラを一気に消しててちょっとわからなかった 凄い》
《こんなに存在感消せるのかよ…玉山鉄二…》
《玉山鉄二って髪型とヒゲとメイクでほんと誰かわからなくなるな カメレオンが過ぎる》
《太ったの…? 役作り的な?》
《玉山鉄二はキャストクレジットが出るまで分からなかったな。髪型もそうだが明らかに顔もふっくらしていて、次元大介とは別人だ》
といった書き込みが続出。なお、古谷は「晴見フィルハーモニー」の団長かつファゴット奏者だが、オーケストラや吹奏楽に詳しいネットユーザーの間では、
《ファゴット奏者を玉山鉄二さんにしたのグッジョブ》
《玉山鉄二さん、ファゴット奏者感が出すぎている》
《ファゴット吹きにいそうな雰囲気》
という意見も出ており、キャスティングおよび本人の役作りは大成功のようだ。
『下剋上球児』は第2話以降しばらく視聴率を落としていただけに、『さよならマエストロ』は右肩上がりに期待したいところ。しかし、第1話で古谷と志帆の“怪しい関係”を匂わせる描写もあり、ネット上には《不倫なのか!?》《不倫要素いらないんだけど》との声も。
また、響が俊平を拒絶しているという設定にも、《早く親子仲直りして〜》《親子間に何があったのか早めに描いて欲しいな。じゃないとずっと不機嫌な芦田愛菜にイライラしてまう》といった反応を見せるネットユーザーが散見され、ここに古谷と志帆の不倫設定まで加わってしまうと、視聴率にも影響が出てきそうだ。
玉山演じる古谷は、この先どんな活躍を見せていくのか――。