1月16日、俳優の宮沢氷魚と黒島結菜が“事実婚”と黒島の第1子妊娠を発表した。朝ドラ『ちむどんどん』で夫婦役を演じた2人を祝福する声は多く、ネットでは《ちむどん婚》《リアルちむどんどん》といったワードが沸き立った。
恋人役、夫婦役を演じた2人が実際に恋愛関係や結婚に至るケースは多い。この2~3年でも星野源と新垣結衣、片寄涼太と土屋太鳳といった“共演婚”が話題になった。
「恋人、夫婦役を演じた2人の共演婚というのは実は難しいんです」
と語るのは『週刊女性』連載でもおなじみの作家・宝泉薫さんだ。
共演婚の良し悪し
「役に入りすぎてしまう人は共演婚をするケースが多い。例えば結婚後に別の恋愛ものを撮ったとして、今度はその相手とまた恋を始めてしまったりするんですね。いわば“共演不倫”です。そうならないよう、共演婚の場合は“片方が家に入るかどうか”が大きく明暗を分けると思います」(宝泉さん、以下同)
そう言われると“朝ドラ婚”の先輩ともいうべき東出昌大と杏の元夫婦を思い出してしまう!
「2人は『ごちそうさん』放送中から交際の噂があった。共演婚はめでたいですが、ある意味、公私混同の側面も。仕事でも私生活でも美男美女のカップルとして東出は2倍楽しかったはずです。ただ、杏は結婚後も家庭に入らず、恋愛ものなどで若い役を演じた。役に入るタイプの東出はそれに嫉妬し“じゃあ俺も”と共演不倫に走った可能性も」
共演婚では特に“その人が何を大事にしているか”が見えてくるもの、と宝泉さん。
「共演婚で最大の成功例は山口百恵さん、三浦友和夫妻ですね。自叙伝では“自分から好きになった”と明かした彼女ですが、事務所も“モモトモ”コンビとして売り出すなど、いわば国民公認の共演カップル。15歳でのCM初共演から度重なる共演を経て21歳で結婚、引退。この潔い生きざまを多くの女性が祝福しました」
スターの座を手放し“妻として母として生きる自分”を大事にした妻に対して……。
「三浦友和も“いい夫”役に徹していると感じます。堀北真希さんと共演婚した山本耕史や、反町隆史、DAIGOにも近いものを感じますね」
共演婚の実例
また家庭に入ったことで、共演夫婦の“正妻”の座を守ったケースも。
「長渕剛、志穂美悦子夫妻です。共演不倫の相手であった国生さゆりを自身の薬物問題で失った長渕が、妻・志穂美のもとに戻ったとされています。もし妻が仕事を優先していたら壊れていたかもしれません」
“共演者キラー”の異名をとる夫なんて大変そう!
「小栗旬なども危なっかしそうですが、山田優がしっかりと家庭に入っているようなので問題ないと思いますよ」
妻が共演者キラーである場合も……。
「“魔性の女”大竹しのぶと明石家さんまの共演婚は土台ムリな話でした。そもそも女優という仕事に生きる大竹。共演婚どころか結婚自体が向いていなさそうです」
ほかに共演婚で気をつけたいポイントは?
「やはり離婚などをしてしまうと、共演作品を素直に見られなくなってしまうことでしょうか。例えば『ごちそうさん』なんかも今見たら複雑な気分になりそうですしね」
宮沢と黒島には「#ちむどん婚反省会」などという不名誉なハッシュタグが立たないよう幸せになってほしい。