《待ちわびし 木々の色づき赤も黄も 小春日和の風にゆらるる》
1月19日、皇居・宮殿内で新年恒例の皇室行事『歌会始の儀』が行われ、佳子さまは紅葉を思わせる歌を詠まれた。
姉の眞子さんのことを思って
「ご自身のことよりも、姉の眞子さんのことを思って詠まれたのではないでしょうか」
そう解説するのは『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務めるつげのり子さん。
「“待ちわびし”というフレーズがとても意味深ですよね。宮内庁の解説によると、紅葉を待ちわびる心情を歌にされたそうですが、私は眞子さんへの思いが込められているのではと推察します。
ここ数年、眞子さんと小室圭さんの結婚を巡って、批判的な意見が飛び交いました。結婚後は報道も落ち着き、ようやくおふたりが“待ちわびた”平和な時が訪れました。そんなお姉さまに幸せな日々を送ってほしいとの思いを詠まれたのだと思います」(つげさん、以下同)
その根拠を聞いてみると、
「佳子さまが今回お歌を詠まれたのは、昨年12月初旬のことだそうです。ちょうどそのころに、ご自身の29歳のお誕生日に際して公開される写真を撮影されています。実はそのときに、佳子さまがお召しになっていた振り袖は、眞子さんが'16年にパラグアイを訪問された際に着用したもの。美しい紅葉の中、眞子さんの着物を身にまとわれたことで、お姉さまへ思いを馳せる歌を思いつかれたのかもしれません」
お誕生日に際して公開される近影で、振り袖をお召しになることは珍しい。
「振り袖は未婚女性の衣装として認識される特別な着物ですから、結婚前に着ておきたいとのお気持ちがあったのかもしれません。というのも現在、佳子さまにはお付き合いされている男性がいらっしゃるそうです。ただ、公務を担う成年皇族が不足している現状へのご配慮から、弟の悠仁さまが高校を卒業され、単独での公務を担われるようになるまで、結婚を先延ばしにされているとの見方が強いのです。つまり、ご結婚を焦る必要がないほど、お相手との関係は良好なのでしょう」(皇室ジャーナリスト、以下同)
さらに、'23年は国内での公務のみならず、南米・ペルーを公式訪問されるなど、皇室に欠かせないほどの活躍ぶりに注目が集まった。
「昨年は、改修工事が完了した秋篠宮邸にお引っ越しをなさらず、仮住まいとして使用されていた御仮寓所におひとりで住まわれていたことが判明し、物議を醸しました。ただ、佳子さまの公務に向かうご姿勢は大変好評で、ご自身も手応えを感じていらっしゃるのでしょう。新年に際して公開された、秋篠宮ご一家の近影では、歯をのぞかせるほどのまばゆい笑顔を見せられ、自信に満ちあふれたご様子が見受けられました」
佳子さまの人気を受け入れられない
公務も私生活も順調な佳子さま。一方、母・紀子さまは八方ふさがりな状態で─。
「佳子さま同様、紀子さまも昨年は公務に邁進されました。眞子さんの結婚騒動以降、収まる気配の見えない秋篠宮家への批判を弱める狙いもあったのだと推察します。しかし、1月6日、紀子さまの体調不良が宮内庁から発表されました。激務や精神的ストレスによる負担が原因だと考えられます。今後のお出ましは体調を見ながら判断するとのことです」
発表は能登半島地震が発生した直後のこと。国民が苦難にある中で、病名のない体調不良を、あえてこのタイミングで公表したことは波紋を呼んだ。名古屋大学大学院の河西秀哉准教授によると、
「地震発生直後に発表してしまったのは、国民に“自分の体調を知ってほしい”という考えがあったからでしょう。本来であれば、公務を欠席する際は“体調不良のため”と言えば済む話なのですが、“国民に心配してほしい”という狙いがあったのかもしれません。“これだけ私は頑張っている”というアピールだったのでしょうが、さらなる批判を招きかねません。秋篠宮家へのバッシングがやまない中、今回の発表の仕方がよかったか考えるべきです」
体調不良の中、1月18日に『母子愛育会』の活動をご視察された紀子さま。参加した母子たちと笑顔で交流された一方、娘との関係には暗雲が垂れ込めていて、
「昨年からのご活躍ぶりが評価されている佳子さまと、今回の体調不良の発表のタイミングや、皇嗣妃としての責務を果たそうとするも空回りしている印象を受ける紀子さまの関係性には、ほころびが生じているそうです。紀子さまは周囲からの評価を気にされる部分がおありですから、現在の佳子さまの人気ぶりを素直に受け入れられず、“嫉妬の眼差しを向けられているのでは”との声も上がっています」(秋篠宮家関係者、以下同)
長女・眞子さんとの溝
以前には、長女・眞子さんとの溝も取り沙汰された。
「紀子さまは当初、小室圭さんを絶賛していたにもかかわらず、小室家の金銭トラブルが発覚した途端、結婚反対のスタンスに。そうした背景から、眞子さんは母への不信感を募らせ、結婚が延期されて1年ほどは、結婚に関する話はもちろん、普段の会話すらもギクシャクしてしまったそうです。親友ともいえるほど仲のいい眞子さんの結婚を応援されていた佳子さまも、お母さまに対して反感を抱くようになったといいます」
紀子さまと佳子さまの関係性について、河西准教授は次のように分析する。
「雅子さまと愛子さまは母子密着型で、今時の姉妹のような仲の良さがお見受けできます。それに対して、紀子さまと佳子さまは昔ながらの母子関係といった雰囲気を感じます。思春期には厳しい親に反発して、年齢を重ねるうちに和解していくといった感じでしょう。佳子さまも29歳になられたので、お母さまといがみ合っているわけではないと思いますが“一定の距離感”を保っているのだと思います」
逆風が吹き続ける今、親子の絆が試される─。