宝田恭子●宝田歯科医院院長。歯科医。歯科医療の傍ら、自らの経験を生かして口元の筋肉を中心に鍛える「表情筋エクササイズ」を考案。著書に『「顔面地滑り」をくい止める!宝田式速効5分顔筋リフトアップ』(PHP研究所)ほか。

 “朝ごはんは、自分の心と身体を整える時間”と表現するのは、歯科医の宝田恭子先生(67)。身体をいたわることができ、美味しくてちょっとオシャレな朝食を用意することが楽しみだと話す。

 こだわりは、骨の健康のためにミネラルとタンパク質がたっぷりとれる食材を使うこと。

身体とメンタルを整える!旬の野菜と“MEC”で骨強化

「年齢的に、健康診断に引っかからないよう、骨は強くしておきたいなと(笑)。

 旬の野菜と“M(Meat)E(Egg)C(Cheese)”、高野豆腐をよく料理に使っています。あとは、骨を健康に保つ効果が期待できるビタミンDが豊富なキノコも。加えて、レモンのクエン酸によるキレート反応は、カルシウムを体内で取り込みやすくしてくれるので、牛乳やトマトジュースにレモン汁を入れて飲んでいます」(宝田先生、以下同)

 また、毛細血管を強くするピぺリンという成分が含まれる香辛料「ヒハツ」も健康維持のためのお気に入りだと教えてくれた。

 もうひとつのこだわりは、美味しさ。前日の夜の隙間時間や朝の洗濯機を回している間にひと手間かけて、1日の始まりがウキウキするような料理を心がけている。

「食材の“うまみ”を感じられるよう、だしにこだわり、肉や魚、野菜などは前日から丁寧に下味をつけています。あとは、ヨーグルトとみそを1対1で混ぜたものに、余り野菜を2日間ほど漬けるのも大好きです」

 年齢を重ねると味がわかりにくくなるというが、この先ずっと「味が染みてて美味しいな」、「この組み合わせは正解だった」と食事を楽しむのが目標だと話す宝田先生。

「美味しい料理をお気に入りの器に盛って朝ごはんを食べると、心が弾んで“今日1日、頑張ろう”と思えます。慌ただしくコーヒーだけ飲んでいたのでは、そうはならない。若々しく輝くために、朝食は最高の自分磨きだと思います」

《ある日の朝食メニュー》じゃがいもと長ねぎのスープ(ベーコンとヨーグルトのせ)、鮭とレンコン焼き、ご飯、サラダ、ゆで卵、りんご、トマトジュース(レモン汁を加える)

宝田式朝食術

・骨強化のためミネラルとタンパク質をとる
・肉や野菜は前日から下味をつけてうまみを引き出す
・お気に入りのお皿に盛りつけて、気分を上げる

宝田恭子●宝田歯科医院院長。歯科医。歯科医療の傍ら、自らの経験を生かして口元の筋肉を中心に鍛える「表情筋エクササイズ」を考案。著書に『「顔面地滑り」をくい止める! 宝田式 速効5分 顔筋リフトアップ』(PHP研究所)ほか。

取材・文/河端直子