こぶ平時代の林家正蔵

 落語家・林家正蔵がケツメイシのアルバム『ケツノポリス13』(1月31日発売)収録曲『We GO』のミュージックビデオ(MV)に出演している。

 この曲は1月12日からテレビ東京系で放送中の連続ドラマ『ジャンヌの裁き』(玉木宏主演)の主題歌として書き下ろされており、同日からケツメイシ公式YouTubeチャンネルでミュージックビデオが公開。ロケ地は群馬県桐生市にある遊園地で、正蔵が遊園地のベテラン職員・友之を、女優の片岡凜が新人職員・葵を演じている。

MVは好評

 同ミュージックビデオを視聴したネットユーザーの間では、

《素敵な曲に胸がホッコリあったかくなる様なMVにウルウルきてしまいました》

《すっげぇいい曲!mvもなんだか頑張ろうって思えるような素晴らしいストーリー》

《歌詞も凄く良くて、MVも感動して涙が出てしまった》

《ケツメイシ最高!歌詞とメロディがもう頭から離れない。林家正蔵さんと片岡凜さんの演技もよくて泣きそうになった》

 などと評判だ。

 なお、正蔵は1978年に父の初代・林家三平のもとへ入門して「林家こぶ平」の名で活動した後、2005年に「九代目・林家正蔵」を襲名。2014年には落語協会副会長に就任している。

 こぶ平時代は『モグモグGOMBO』(日本テレビ系)でタレント・ヒロミとともに司会を務めたり、『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)にレギュラー出演していたりとタレント業も活発だった。また、アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(同)などでは声優を務め、もっと以前には「林家小三平」名義で子役としてドラマ出演していたことも。

「気づかなかった」

 正蔵襲名後はタレント業を縮小しているが、いまだ“ふくよかな姿でテレビに出ていたこぶ平”のイメージが強いネットユーザーは少なくないようで、今回『We GO』のミュージックビデオを見て、

《正蔵ってこぶ平じゃん、痩せたな〜気づかんかった》

《ああ、こぶ平さんなんか、お爺さんになったな〜》

《こぶ平さんだった時、もっとふっくらしてバラエティーによく出ていたのがずいぶん変わったなあって思った》

 という驚きの声も。

林家正蔵がMVに出演している『WeGO』が収録されているケツメイシのアルバム『ケツノポリス13』(公式サイトより)

 とはいえ、こぶ平時代も正蔵を襲名してからも、俳優として数々のドラマや映画に出演しているだけあり、

《あれ林家正蔵師匠!? 凄い》

《途中まで正蔵さんと気づかなかった》

《林家正蔵師匠だと気がついている人、どれくらいいるかなぁ。めちゃくちゃいい演技するよね》

《こぶ平さんから正蔵さんになってすっかり人間として味が出てきたなー》

 といった書き込みも散見されるように、好印象の様子。

「正蔵さんは現在61歳。芸能界では“若々しい60代俳優”なども多いので、そういった人たちと比べると“お爺さん感”は出ているかもしれませんが、ネット上には《渋い良い落語家になった》という声もあります。素敵な年の重ね方をしていると言えますね」(スポーツ紙記者)

 正蔵がアーティストのミュージックビデオに出演するのは今回が初めてだが、ベテランになっても新しいことに挑戦する姿勢もまた、人々を魅了するのだろう。