「プレッシャーはめちゃくちゃ感じていますが、『大奥』に携われることが率直にうれしくて」
初めてフジテレビで『大奥』が放送されたのは'03年。以降、江戸城に生きる面々の欲望、嫉妬、憎悪、罠、悲哀……。数々の物語が連ドラやスペシャルドラマで描かれてきた。
小芝風花が語る『大奥』の見どころ
令和を迎え、そんな『大奥』が復活。
「もちろん妬みや裏切りなど、従来のドロドロもありますが(笑)、切なくも新しい『大奥』になると思っています」と、主演の小芝風花。演じている五十宮倫子は公家の姫で、徳川家治(亀梨和也)と政略結婚する。“蛇のような目”をした冷酷な家治にも、意地悪な大奥にもなじめずにいた中、家治が10代将軍となり……。
「物語が進むにつれて“大奥で生きるにはこうなるしかなかった”という登場人物たちの背景も描かれていくので、それぞれにきっと愛情を持ってもらえると思います」
倫子との共通点を探すのはなかなか難しいというが、
「倫子は大奥の足の引っ張り合いには決して染まらない、強い意志を持った女性。どんな仕打ちをされても、“みんながこの大奥で生きやすくなるにはどうしたらいいか”を考える。そのまっすぐさが、大奥の女性たちには余計に腹立たしく、いじめられてしまいますが(笑)、でも決して倫子はブレない」
秘密を抱え、誰も信用できずに葛藤していた家治も、そんな倫子の芯の強さに惹かれていく。
本当の愛があるんじゃないかな
政略結婚で結ばれた倫子&家治。その夫婦のあり方を尋ねてみると、
「最初は冷たい人だと思いながらも、徐々に本当の彼の姿を知る中で、お互いが惹かれていくので本当の愛がそこにはあるんじゃないかなと思います」
現在26歳の小芝に、理想の夫婦像を聞くと、
「おじいちゃん、おばあちゃんになっても手をつないでお散歩できる人がいいな。どっちかがしんどい時は、もうひとりがちゃんと支えて。“こっちはやってるのに!”ではなく、思いやりをいつまでも持ち続けたい。理想はたくさんあります。結婚願望? あります。いつかは子どもを授かれたらいいなと思うので」と、ニッコリ。
昨年4月期『波よ聞いてくれ』から本作まで4クール連続でのドラマ出演。2月には主演映画『レディ加賀』の公開も控え、その多忙さは想像に難くない。
「“時間がない”を言い訳にして中途半端になるのはすごく嫌で。オフでも台本を読み込みたくなるんですが、それだとまったく気が抜けるところがないので、なるべくゲームをしたり、YouTubeを見たり。何も考えない時間をつくるようにしています。
やっぱり、自分の機嫌は自分で取らないといけないので。今はコロナ禍ぶりに『あつまれ どうぶつの森』にハマっていて。住人たちがすごく可愛くて“この子たちのために、島をきれいに!”と頑張っています(笑)。オンオフのバランスを取りながら、ひとつひとつの作品にしっかりと向き合っていきたいです」