元SMAPの稲垣吾郎(50)、草なぎ剛(49)、香取慎吾(47)の3人が組んでいるユニット「新しい地図」は、日本財団と共同運営する基金「LOVE POCKET FUND」を立ち上げている。
そんな「LOVE POCKET FUND」に、3人は能登半島地震の被災者支援金として5000万円寄付していたが、元SMAPの中居正広(51)も同基金を通じて3000万円の寄付をしていたことがわかり、元SMAPの絆を感じられるエピソードとして話題になった。
“再結成は絶望的”と見る向きもあるが……
しかし、この話題を報じたネットニュースのコメント欄には次のような書き込みも少なくなかったのだ。
《ジャニーズがあんなふうになった中でもキムタクが色々な取り組みで元SMAPメンバーと合流しないのは、本当に仲が悪いんだと思う。 立場上、仲良くできないみたいな解釈もあったけど、嫌われてると思う》
《新しい地図の3人が日本財団とこんな基金を立ち上げてるなんて知らなかったです。本当に素晴らしい事です。そして中居君がそこを経由して寄付なんて被災者や国民にとって非常にうれしい明るくなる事です。これを機会に少額でもいいので寄付するという人が増えるといいですね。
そしてもう一人の事については酷く言わないでほしい。彼のやり方で応援してるのではないでしょうか。明るい話題にしましょうよ》
《素晴らしいことと思う。だけどここに名前が出なくても支援してる人はいっぱいいるはず。中には匿名でしてる人もいるかもよ。そのあたりは心に留め置くべきだね》
このように「新しい地図」の3人と中居の寄付報道に、同じく元SMAPの木村拓哉(51)の名前が挙がっていなかったことに、引っかかった方々は一定数いた模様。
コメントにもあったが、木村は木村で被災地に支援をしている可能性は高いものの、こういった国家レベルの非常時にも元メンバーと足並みを揃えていないことが、浮き彫りになってしまったのである。
はからずも元SMAPにおける4人と木村の不仲説が再燃する形となったため、やはり再結成は絶望的なのかと見る向きもあるだろう。
だが、元SMAPメンバーたちの近年の言動や、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP、STARTO ENTERTAINMENT)を取り巻く状況が大きく変化したことを考えると、再結成の可能性は十分あるとも考えられるのだ。
ジャニーズ崩壊が再結成の可能性を上げたか
1991年にCDデビューしたSMAPは2016年末で解散。
解散当日の大晦日、木村以外の4人と初期メンバーだった森且行(49)が焼肉店で打ち上げを行い、“キムハブ”として報じられるほど、深い溝ができたままSMAPは活動を終えた。
その後、2017年9月に稲垣、草なぎ、香取がジャニーズ事務所を退所。2020年3月に中居も退所し、残っているのは木村のみとなっている。
以前のジャニーズは退所組と徹底的に距離を取り、特例をのぞいて実質的に共演NGのスタンスだったため、木村が事務所に残っているかぎり、再結成は難しいと考えられていた。
しかし、故・ジャニー喜多川氏の性加害事件によってジャニーズ帝国は崩壊し、所属タレントは新会社STARTO ENTERTAINMENTとエージェント契約を結ぶという方針になったことで、“実質共演NG”はほぼなくなったと言える。
実際に「週刊文春」のインタビュー記事でSMAPやKing & Princeの共演の可能性について問われたSTARTO ENTERTAINMENTの福田新社長は「全くOKです」と答えた上で、
「共演NGといったって、それって『芸能事務所がいくつもある』港区の話でしょう」
と一蹴している。
むしろイメージが落ちるところまで落ちてしまっている旧ジャニーズ側としては、SMAP再結成への協力を惜しまい姿勢を示していけば、企業として新生したことを世間にアピールできる好材料になるとも考えられる。
となると、あとは元メンバーたちの気持ち次第で、再結成に大きく動き出す可能性は高い。
もっとも確執が噂された香取が雪解けムード
まずリーダーだった中居だが、SMAP愛が人一倍強かったことは有名。2020年の退所会見で、再結成の可能性について「ゼロではないですし100%ないとは言えない」と発言していたため、彼のなかで再結成の選択肢があることはうかがい知れる。
次に稲垣だが、昨年4月に出演したトークバラエティー番組『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)での発言が話題にもなった。「木村さん」「中居さん」という名前を口にし、「会ってみたいっていうのはあるよね」、「『観てるよ~』とか言いそうですけどね」などと語り、偶然会うことがあれば自ら話しかけると語っていたのだ。
続いての草なぎは、もうすでに木村と再会していたことが明らかに。2022年12月、都内の撮影スタジオにたまたま木村も来ていることを知った草なぎが、木村の楽屋を訪問し、短時間ながら会話をしたというのである。
そして解散騒動時の報道では、木村ともっとも確執があると伝えられていた香取。草なぎほどの大胆なアクションではないが、彼も雪解けを感じさせる動きを見せていた。
昨年9月、香取が描いた『週刊文春WOMAN』の表紙絵は、SMAPのメンバーカラーをモチーフにした青・赤・黄・緑・桃色を大きくあしらった抽象画だった。香取自身もメンバーカラーをテーマにしたことを明言しており、木村担当の赤色も力強く描かれていたのだ。
ファンファーストのポリシーで再集結?
さて、元メンバーとの不和が取り沙汰されている木村はどうだろうか。
木村は昨年9月7日、ジャニーズ事務所の会見後にInstagramへ、《show must go on!》というジャニー氏を彷彿させるメッセージを投稿して炎上して以来、好感度が下がったままになってしまっている。一連の騒動の余波で、主演ドラマや主演映画の制作が難航しているという報道も出ており、名誉挽回の方法を模索中といったところだろう。
元日にスタートした木村のYouTubeチャンネルは、約1か月(2月1日現在)でチャンネル登録者数44万人を突破しており好調だが、インスタ炎上の汚名返上には程遠い。
そんな旧ジャニーズ事務所とともにイメージダウンしてしまった木村にとって、起死回生の一手となりえるのが、SMAP再結成だ。
もちろん、自身のイメージアップのためという利己的な動機だけではない。
木村は2020年に行った初単独ライブでSMAP曲を熱唱するなど、メンバー間の溝はあったとしても、彼もいまでもSMAPを愛しているのだということは伝わってくる。そのため、再結成を願うファンのために、元メンバーに歩み寄る可能性はあり得るだろう。
たとえば、2026年のデビュー35周年イヤーに向けて、ファンたちが大々的に再結成を望む声をあげていけば、それが元メンバーたちの背中を押す力となり、ファンファーストのポリシーのもと5人が再集結するかもしれない。
本格的な再結成ではなく、“一夜限り”や“期間限定”という形になるかもしれないが、解散からちょうど10年の2026年の再結成というのは、決して夢物語ではない気がするのだ。