「エンゼルスのオーナー、フロント、全てのスタッフの皆さま、これまでの6年間ありがとうございました」
日本時間1月28日、全米野球協会ニューヨーク支部主催の夕食会に出席し、英語でのスピーチを披露した大谷翔平。
アナハイムの今
「大谷選手は、昨シーズンまで所属していたエンゼルスや移籍先のドジャース、関係者、家族、友人、ファンに感謝の言葉を述べていました。流暢な英語でのスピーチをアメリカのメディアも絶賛していました」(スポーツ紙記者)
10年で約1015億円という超大型契約で今年からドジャースに移った大谷。ロサンゼルスの盛り上がりや“元本拠地”のエンゼル・スタジアムがあるアナハイムは今、どうなっているのだろうか。
アメリカ在住で大谷のモノマネ芸人“ミニタニ”として活動し、大谷を追いかけながら現地の様子などをYouTubeに投稿している、アキ・テリヤキさんに話を聞いた。
「移籍のニュースが出てからドジャースが本拠地を置くロサンゼルスでは、ドジャー・スタジアムを中心にワクワク感があふれています。ドジャースのグッズショップには、大谷選手のユニフォームを求めてファンが殺到。大谷選手の壁画も描かれていましたが、街の盛り上がりの象徴ですね」
一方、アナハイムはどんな様子なのか。
「移籍決定後にエンゼルスのグッズショップに行きましたが、お客さんがまったくいませんでした。大谷選手がいたときは街も活気があり、再開発の工事も行われていましたが、今はストップしているようで静か。時が止まったような空気感です。ロサンゼルスと比較すると“光と影”という感じですね」(アキ・テリヤキさん、以下同)
地元ファンの反応はというと……、
「移籍したことへの怒りなどはなく、“エンゼルスでプレーしてくれてありがとう”という人がほとんどです。所属中に1度もプレーオフに行けなかったというチーム事情をファンもわかっているので、大谷選手という唯一無二の存在のキャリアを無駄にしてほしくないという思いがあるようです。大谷選手がこの後エンゼル・スタジアムでプレーするときには、試合が中断してしまうほどの拍手で迎えられるでしょう」
“大谷丼”のこれから
元の本拠地近くで支えた日本人はどう思っているのか。
2021年と2022年に大谷の弁当を作り、球場に届けたこともある日本料理店『鮨処 古都』店長、松木保雄さんに話を聞いた。
「移籍してしまったのは仕方がないことです。エンゼルスは地元のチームなので変わらず応援しますが、大谷選手のことも応援し続けていきます。エンゼルスとドジャースでワールドシリーズを戦ってくれたら最高ですね」
お店の人気メニューの一つに“大谷丼”があるが、継続して販売するそう。
「これまでは赤いどんぶりを使っていましたが、ドジャースのチームカラーがブルーということで、青いどんぶりを探しているところです。大谷選手が優勝できることを願って、これからもお客様と一緒に応援していければと思っています」(松木さん)
どこに行っても“オオタニ”は特別な存在のようだ。