日本テレビでは、昨年好きな男性アナウンサー1位に輝いた藤井貴彦アナと、『シューイチ』に出演している上重聡アナが3月末で退社しフリーに。藤井アナは4月から同局の『news zero』のキャスターになることが決まっている。
NHKでは『ニュースウオッチ9』を担当する青井実アナが、退局後は4月からフジテレビの『Live News イット!』のキャスターに就任すると報道された。年度末が近づくにつれ、人気アナウンサーの駆け込みフリー宣言はまだ増える可能性も。
そこで、今後フリーになりそうな局アナは誰なのかをアンケート調査。その可能性についても分析した。
フリーになりそうな局アナランキング
まずはトップ5から。5位に選ばれたのはテレビ朝日の弘中綾香アナ(32)。昨年、第1子となる女の子を出産し現在育休中。アンケートでは「プライベートで変化があったので、このタイミングでフリーになりそう」(東京都・25歳・女性)といった声が寄せられた。
「弘中アナはバラエティーもできるしタレント向き。フリーになってもうまくいくタイプだと思います」
こう教えてくれたのは芸能リポーターの川内天子さん。昨年9月まで田中みな実と『あざとくて何が悪いの?』のMCを務め、“あざとかわいい”と人気の弘中アナは母親になったことが彼女にとってプラスの効果をもたらすのでは、と話す。
「“女子アナ30歳定年説”なんて言葉もあるくらいですから。弘中アナもいつまでも“あざとかわいい”ではやっていけない。そんな中、お子さんができたということは、もし情報番組をやるにしても子育て世代とか主婦層にも共感を得やすいし、新たなポジションが築けると思うんです。
本人は仕事復帰に意欲的という話も聞きますし、落ち着いたらフリーになって“ママタレ”になる可能性もあるのではないかと思います」(川内さん)
4位にはテレビ朝日のベテラン・下平さやかアナ(50)がランクイン。「年齢的にもそろそろ独立しないとタイミングを逃しそうだから」(埼玉県・37歳・女性)などの声が寄せられた。
「下平アナは過去に中居正広さんなど芸能人との熱愛を何度か報道されたりして、よく異動せずに生き残ったなと(笑)。しかも、現在の旦那さんが巨人の長野久義選手ですから、行き着く先はビッグネームばかりなんです。
ただ、アナウンス力は昔から抜群。アナウンス部の部長をしているし、年齢的な面もありますが、フリーにならずにこのまま勤め上げると思います」(川内さん)
続けて3位に入ったのがNHKの桑子真帆アナ(36)。人気アナだけに「武田真一さんとかNHKのアナウンサーが次々とフリーになっているから、この流れに乗ってほしい」(福岡県・42歳・女性)、「民放ではっちゃけている姿が見たい」(奈良県・51歳・男性)などの期待の声が寄せられた。
「彼女はNHKの出世コースに乗っていて、いずれエグゼクティブアナウンサーとか、理事待遇も夢じゃないといわれているんです。数年前に小澤征悦さんと再婚して、生活も落ち着いたと思います。だからフリーの女子アナも飽和状態といわれている中で、そのリスクは冒さないのではないでしょうか」(川内さん)
TBSと日テレの朝の顔が1位と2位に
2位には昨年、中村倫也と結婚した日本テレビの水卜麻美アナ(36)がランクイン。「人気俳優の旦那さんもいるし、そろそろ新たな挑戦をしそう」(京都府・31歳・女性)という声が上がる一方、「昨年、体調を崩して『ZIP!』を休んでいたし、自分のペースで働きたいと思ってそう」(青森県・48歳・女性)という意見も。
「独身だったら水卜アナはずっと日テレに残っていたと思うんですよ。これは同じく昨年、体調不良で『めざましテレビ』を休んだフジの井上清華アナにもいえるのですが、特に朝の帯番組をやっている人は大変。
通常業務に加えて朝の番組が終わっても特番があったりと、どうしても人気アナには仕事が集中してしまう。だから、昔と働き方が変わっている中でも、体調管理は難しい場面もあるんです。
売れっ子俳優の旦那さんもいるし、フリーになればもちろん成功すると思いますが、現時点では“?”という感じですね」(川内さん)
1位に選ばれたのは、今年1月1日に結婚を発表したTBSの安住紳一郎アナ(50)。「結婚して心機一転するのでは」(埼玉県・34歳・男性)、「同じくらいの経歴の人がフリーになっているから、そろそろありそう」(東京都・27歳・女性)などの声が相次いだが……。
「安住アナはTBSを絶対辞めないと思います。というのも昨年、役員待遇に昇任して、年俸も一部では1億円くらいになったと噂されているんです。社員ではあり得ないですし、本当にその収入なら、これ以上の待遇はない。フリーの出世コース筆頭が元日テレの羽鳥慎一アナだとすれば、局アナの出世コース筆頭は安住アナだと思います」(川内さん)
6位以下を見ても各局の個性豊かな人気アナがずらり。6位のテレビ東京・田中瞳アナ(27)、7位の日本テレビ・岩田絵里奈アナ(28)は、局アナになる前に芸能活動をしていたという経歴が。田中アナには「鷲見玲奈、森香澄ときたら次にテレ東でフリーになるのはこの人!」(神奈川県・26歳・男性)、岩田アナにも「ものまねが得意と芸達者だから、元NHKの神田愛花さんみたいにバラエティーで活躍できそう」(東京都・23歳・男性)とタレントへの転身を予想するメッセージが寄せられた。
「田中アナはフリーのアナウンサーが多数所属する『セント・フォース』系の事務所に所属して活動していたそうです。『モヤモヤさまぁ〜ず2』でロケもやっていますし、原稿もしっかり読めるので、フリーになってもいろんな武器を生かせそうです。
岩田アナは岡崎歩美という芸名でタレント活動をしていて、しかも慶應大学卒。高学歴の有名人を集めたクイズ番組にも出られますし、趣味がマジックだからバラエティーでもいける。2人ともいろんな可能性を秘めているので、年齢的にフリーになるなら早めがいいと思います」(川内さん)
男性のフリー転向は女性よりも難しい!?
8位に生田竜聖アナ(35)、9位には永島優美アナ(32)というフジテレビの先輩・後輩コンビが。生田には「生田斗真くんが独立したから、同じ事務所でできそう」(奈良県・21歳・女性)。永島には「子どもができたことで、もっとゆったり仕事がしたくなるのでは」(京都府・35歳・女性)といった声が。
「お兄さんの知名度は強い武器ですが、生田アナはフリーにならないと思います。離婚した同局の秋元優里・元アナとの間に子どもがいて、もしタレントになったら写真を撮られる可能性があったりと、なかなか会いづらくなると思うんです。もし誰かと再婚となっても今よりも大変になりますし、フリーの可能性は低いと思います」(川内さん)
永島アナも慎重派でフリー転向はないと川内さん。
「『めざまし8』で谷原章介さんが財布を落としたというエピソードを披露したときに『何ですぐカードを止めないんですか』と永島アナがツッコんだりと、防犯に対して詳しくて熱心なんだそうです。
危機管理意識が高く、ある意味、慎重派なので、お子さんもできたばかりですし、フリーになるような冒険はしないと思います」(川内さん)
10位は日本テレビのラルフ鈴木アナ(49)。「藤井さん、上重さんと日テレの男性アナのフリーが続いているからありそう」(栃木県・33歳・女性)
「ラルフアナは、過去に手越祐也さんが未成年と飲酒していたことが発覚した際に、そこに同席していたと報じられたんです。
それがきっかけで『news zero』を降板となり、ほかの番組の出演機会も減ってきた。フリーになっても、今の時代はどうしてもそういった過去がつきまとうから厳しいと思うんです。
そういう意味では、フリー転向を表明した後輩の上重アナも、過去にスポンサーからの利益供与が伝えられている。そのイメージをどう払拭するかが、活躍できるかどうかのカギになると思います」(川内さん、以下同)
かつては女性アナが主流だったフリーへの転身だが、近年は男性アナも目立つように。『トヨタ自動車』に入社した元テレビ朝日の富川悠太アナのように、異業種へ転職したりと、フリー以外の道を選択する人も増えてきた。
こうした状況に川内さんは、「コロナ禍を境に価値観が変わってきたのでは」と分析する。
「男性アナの場合、フリーへの転身は、ある程度年齢を重ねてふと人生を考えたときに、出世コースとか自分の立ち位置が見えてくるじゃないですか。そこで自分の力量を試そうとフリーになる人もいたり、出世の限界を感じて、以前から興味があった異業種に転職を試みる人も。コロナ禍でおうち時間が多くなり、考える人が増えたのも一因じゃないかなと思うんです。
ただ、フリーになったとしても、レギュラー番組を持って安定した収入を得ようと考えると、女性は飽和状態とはいえ番組アシスタントとか活躍の場はまだ多いのですが、男性はMCなどメインの仕事が主流。
藤井アナのようにすでに番組が決まっていないと、人気アナといえどフリーで活躍を続けるのは難しいと思いますね」
フリーになりそうなアナウンサーTOP10
1位 安住紳一郎 TBS 126票
2位 水卜麻美 日本テレビ 112票
3位 桑子真帆 NHK 93票
4位 下平さやか テレビ朝日 87票
5位 弘中綾香 テレビ朝日 77票
6位 田中瞳 テレビ東京 69票
7位 岩田絵里奈 日本テレビ 54票
8位 生田竜聖 フジテレビ 47票
9位 永島優美 フジテレビ 39票
10位 ラルフ鈴木 日本テレビ 35票