韓国で放送されたサバイバル番組『極限デビュー 野生ドル』で見事勝ち抜き'21年に結成された7人組のアイドルグループTAN(ティーエーエヌ)。これまでのオーディション番組と違いアイドルとしての素質や実力だけでなく、軍隊の訓練のような過酷な課題をクリアしてきた彼ら。
注目K-POPグループTAN「どんな場所でもパフォーマンスできる」
チャンソン「僕たちのグループの魅力は、ほかのオーディション番組とは違う内容だった点から生まれたものだと思います。整った環境ではない山の中で、また雨が降る中でと、過酷な環境で歌い、ダンスを踊り、心身を鍛えました。だから、どんな場所でもステージにしてパフォーマンスできるというのが僕らの魅力です」
ソンヒョク「グループ名のTANはTo All Nationsの頭文字をとったもので“全世界で活躍していく”という思いを込めています。そのとおり、いろいろな国でステージに立ってきました」
韓国で'22年3月にデビューした7人。昨年末には日本でプレデビューアルバム『Proxima』をリリースした。
ジュアン「Proxima(プロキシマー)には2つの意味があります。ひとつは、太陽に一番近い惑星の名前ということで、韓国から来た僕らですが、日本のみなさんの一番近い存在になりたいという思い。もうひとつ、Proximaにはネクストという意味があって、次の目標である日本での正式デビューをSODA(TANのファン)の方々と一緒に迎えたいという意気込みを表しています」
これまで4度の来日をしている7人は、“日本食”にも興味があるという。
ジソン「地元の人に愛されている、長く続いている食堂に行ってみたいです。あとは、ラーメン! 今回の滞在では、時間がなくてまだ2回しかお店でラーメンを食べていないんです。コンビニに行けるときには、カップラーメンを買って堪能しています」
メンバーで食事に行った際など、必ず守っているルールが。
ヒョンヨプ「誰が支払うかは、じゃんけんで決めます! 平等に」
ソンヒョク「誰から言い出したのかみんな覚えていないのですが、何かを決めるとき必ずじゃんけんするのが僕らのルールです」
ジュアン「7人とも結構食べるので、支払いのときにドキドキしますね(笑)。あと、僕はよくソンヒョクとトレーニングに行くのですが、そのときに飲むプロテインもじゃんけんでどっちが支払いをするか決めます。一時期、ソンヒョクのじゃんけんのパターンが決まっていたときがあって。よくごちそうしてもらいました!」
ソンヒョク「それに気づいて、パターンを変えるようにしました(苦笑)」
日本のアニメにも親しんでいるという彼らに、いつか自分たちの曲がアニメ主題歌になるといいですねと伝えると、
チャンソン「考えただけで幸せです♪」
テフン「僕、そんなにアニメに興味がなかったんです。でも、ヒョンヨプとジソンに絶対に見たほうがいいとすすめられた映画『君の名は。』を見て号泣しました」
チャンソン「『Proxima』に収録している『Starlight~君に届くまで…~』は『君の名は。』にインスパイアされて生まれた曲なんです」
ジェジュン「これも僕らの強みだと思いますが、メンバーみんなが楽曲制作に参加しています。『Proxima』全体のプロデュースは僕とジュアンで担当したのですが、ここまでメンバーが制作に参加しているグループはほかにないと思います。一度、見たらきっとファンになっていただけるグループ。ぜひ、何かの機会でお会いできたらと思います」
アイドルを目指したきっかけは?
ジェジュン「韓国で年末などに開催される音楽番組のステージに立っているRAIN(ピ)さんを見て、自分も同じような存在になりたいと思ったことがきっかけです」
ジソン「音楽が好きな姉の影響を受けて、本格的に作詞・作曲の勉強するためにスクールに通うようになりました。そこで、芸能事務所のオーディションがあることを知り、合格して練習生になりました」
ソンヒョク「学生時代、バンドのボーカルとしてステージに上がることがありました。そこで、人前に立つ魅力を知り、今に至っています」
ヒョンヨプ「姉がSHINeeさんの大ファンだったので、よく先輩方のパフォーマンスを見ていました。そうするうちに自分も歌ってみたいと思うようになりました」
チャンソン「もともとダンスに興味があって大学に入っても続けていました。そのときに、以前所属していたグループの事務所の方やメンバーに“一緒にやりませんか”と声をかけていただいて。1年かけて説得され、芸能界に入る決心をしました」
ジュアン「両親ともにとても音楽が好きで、子どものころからずっと音楽が身近にありました。なので、小さいころから将来、自分は音楽の仕事をやるんじゃないかという思いがありました」
テフン「幼いころからまわりの人より歌や踊りの才能があったと思います(笑)。でも中学はサッカーに夢中で。高校生になってまたダンスを再開したら、上達が早かったので、やっぱり才能があるんだなと思ってアイドルに挑戦することにしました」
隣にいるメンバーを紹介してください!
ジェジュン「ジソンはメンバーの中で一番年下の末っ子ですが、仕事に対して真剣に向き合うので(楽曲制作など)なんでも任せることができます。もちろん、年下なので甘えてくるときもありますが、プライベートと仕事をしっかり切り替えることができるのが魅力ですね」
ジソン「僕もそう思っています(苦笑)。ソンヒョクは、すごく優しくて、いつも僕らの面倒を見てくれます。そして、内面だけじゃなく、ルックスもカッコいい。顔も身体も憧れます」
ソンヒョク「毎日、ジムでトレーニングをしているので、褒めてもらえるのはありがたいのですが、たまにからかわれているのかな?と思うときがあって。僕の筋肉を見て“かっこいい。どうしたらこうなるの?”って言うんですけど、ジソンが筋肉をつけようとしているとは思えなくて……。(「僕も毎日ジムに行ってますよ! ほかのメンバーもですけど」とジソン)じゃ、素直に誉め言葉として受け入れます。
隣にいるヒョンヨプは、やっぱり顔が美しい。パフォーマンスも素晴らしいのですが、たまに不思議な行動をすることがあって。僕がTANのファンなら、1番好きになってしまうメンバーじゃないかな。
不思議なことの例えをすぐに思い出せないのですが、よく物を無くしたり、忘れたりするんです(苦笑)」
ヒョンヨプ「チャンソンはリーダーとして、いつもメンバーのことを考えてくれています。こう見えて最年長なんですが、年齢が離れている末っ子たちの話もよく聞いていますね。あと、みんなからよくいじられています(笑)。色白でマシュマロみたいに柔らかそうな顔をしているので。そういえば、一度も怒ったところを見たことがないです」
チャンソン「ジュアンは、やりたいこと、やらなくちゃいけないと思っている仕事に没頭します。やり残したと思うことがないくらい夢中になる。その姿勢は学ばないといけないと思っています。反面、無邪気な一面もあって。以前、遅刻してきたときに理由を聞いたら“みんなと違って、僕には世の中の時間の進みが早く感じる”と言われてときは笑ってしまいました」
ジュアン「テフンの一番の魅力は、ステージでのパフォーマンスにものすごい情熱をかけるところ。人って、ステージの上でこんなにも自分を燃やすことができるんだと思うくらいに集中する。そこがすごいし、カッコいいところですね。でも、ステージから降りると、年下のかわいい表情を見せてくれます。一番、ギャップのあるメンバーですね」
テフン「ジェジュンは、目標とするところに到達するまでのストイックさがすごいです。ごはんも食べず、睡眠時間も削って作業する(グループの楽曲制作や、アルバムのプロデュースも担当)。本当に尊敬していますし、素晴らしい才能を持っていると思います」