2月7日から、映画『プラダを着た悪魔』の配信がNetflixでスタートした。
アン・ハサウェイ演じる、ジャーナリストを目指す主人公アンディが、一流ファッション誌『RUNWAY』の鬼編集長・ミランダ(メリル・ストリープ)のもとで仕事に奮闘するストーリーは、働く女性たちを始めとして多くの人たちからの共感や憧れを集めた。2006年に公開され、18年経った今でも人気が衰えない大ヒット映画である。
人気な作品だからだろうか、配信サービスに出てくることはあっても、見放題なのは短期間であったり、すぐに有料になってしまう。そのため、今回のNetflixでの配信は、ネット上でも話題を集めている。
『プラダを着た悪魔 リベンジ!!』
実は、そんな『プラダを着た悪魔』には、あまり知られていない“続編”があった。
「『プラダを着た悪魔』は2003年に刊行された、ローレンワイズバーガーの同名小説が原作となっています。その後、2017年に『プラダを着た悪魔 リベンジ!!』として続編の上下巻が発売されています。大々的に発表されていなかったこともあり、小説で続編があることは知られていません」(海外セレブウォッチャー、以下同)
“リベンジ”の舞台は、あの世界から10年後。アンディはそこで、かつての先輩であり、ライバルでもあったエミリーと、高級結婚情報誌『プランジ』を立ち上げていた。新しい場所で、恋愛と仕事に立ち向かうアンディが続編でも描かれている。
続編のレビューを見てみると、
《ミランダとの掛け合いがまた見られて嬉しい》
《華やかさがやっぱり素敵》
といった、“続編肯定”派と
《アンディは、アンハサウェイが演じているからこそ》
《映画よりテンポが悪い》
などの“映画支持”派に分かれていた。
続編がないワケ
かねてより映画の続編を期待されている本作品。評価は分かれているものの、原作の続きも発売されており、準備はバッチリのように見えるが、実現は難しそうだ。
2022年、アン・ハサウェイはアメリカのトークショー『THE VIEW』に出演。『プラダを着た悪魔』について、映画が公開された当時の、紙媒体が主流だった時代と現在の出版業界の違いを分析して、こう言及している。
「あの映画の舞台は今とは違う時代。今はすべてがデジタルだれど、あの映画は実体のあるもの作るというコンセプトを中心にしている。今とはまったく違う」
彼女が続編に乗り気ではない理由は、キャスト同士の不仲やギャラ問題などではなく、もっと実務に関わる、“リアル”な部分だったようだ。
「今回の配信でも話題にあがったように、根強いファンが沢山おり、“続編”を待つ声はいつまでも止まりません。多くの名作で、リメイク版やリブート版が作られているので、可能性としてはありそうですが、アン・ハサウェイが出演する続編はなさそうです。4月5日からは、アン・ハサウェイが主演と監督を務める映画『ブルックリンでオペラを』が公開される予定です。もちろん、『プラダを着た悪魔』は彼女の代表作ではありますが、それにこだわらなくとも、芸能活動は順調のようです」
配信を見たあとは、アンディの“リベンジ”を小説で読んでみては?