容疑が事実なら人間の所業とは思えない――。
「警視庁は2月14日、次女の美輝(よしき)ちゃん(当時4歳)に薬品を飲ませて殺害した疑いで父親の細谷健一(43)と、母親の志保容疑者(37)を逮捕しました。美輝ちゃんは、2023年3月心肺停止の状態で緊急搬送され、病院で死亡が確認されています。遺体に傷などはありませんでしたが、司法解剖の結果、判明した美輝ちゃんの死因は中毒死。遺体からは、抗精神病薬の成分と不凍液に使われる成分が検出されたのです」(全国紙社会部記者、以下同)
容疑者夫妻は資産家
無条件に愛情を注いでくれるはずの両親が、まさか――。
「警察が美輝ちゃんの毛髪鑑定をしたところ、死亡前の一定期間にわたって美輝ちゃんは抗精神病薬を摂取していた可能性があることが判明しました。そのため美輝ちゃんが2つの薬品を誤飲した可能性は低く、両親に飲まされたとして警察は逮捕に踏み切ったのです。美輝ちゃんは、生後2か月のときに虐待を受けていた可能性があったことから児童相談所に一時保護されたことも。家庭に戻されたが、その後もネグレクトを受けていたとみられています。健一容疑者は容疑を否認。志保容疑者は黙秘しています」
なぜ、事件は起きてしまったのか。容疑者である夫婦は、東京・浅草でホテルを経営していた。
「健一さんは、2018年に父親から継いだ革の卸売販売や加工販売を行う会社を経営していました。2012年には、浅草駅から徒歩5分ほどの好立地にホテルを開業したのです。健一さんが会社の代表就任後の2020年には、改装と増築をしてリニューアルオープンしていました。その後、インバウンドで外国人観光客も多数訪れていることから、繁盛していましたよ。ホテルのそばにあるマンションも健一さんが一棟持ちで、その最上階が自宅でした。お金持ちなんですよ」(近隣住民)
資産家であり、経営も順調そうに見えるが、ホテルに宿泊した人からの評価はどうか。ネットの口コミをのぞいてみると、
《部屋の窓に障子はあるがカーテンはなく、早朝から部屋が明るいうえ、サッシの防音性能が低く、うるさくて眠れなかった》
《忘れ物をして連絡したが戻ってこなかった。盗難されたようです》
《部屋がとても狭く、スーツケースが全開にならない!》
《道路側の部屋に泊まったのですが、換気扇口から車の騒音が入って寝られたものではありません》
《割高だし、部屋のコップが紙コップのみなど、外国の人がっかりするんじゃないかな》
といった声が。その一方で、
《清潔だった》《立地がいい》などと高く評価をする声もあった。
現在もホテルは営業中
現在も営業しているのだろうか。週刊女性PRIMEがホテルに電話をしてみると、
「事件については、報道を見て知っていますが、私は何も知らないんです。特に指示もありませんので、引き続きホテルは営業しています」
と、電話に出た従業員がたどだとしい日本語で話す。健一容疑者について尋ねてみると、
「私は従業員として、時間内に働いて帰っているだけなので、特に何もお話しできることはありません」(ホテルの従業員)
4歳にもなれば、もう自分の思いやしたいことを言葉で伝えられるようになる年齢だ。まだ、ほんの小さな女の子は、両親のことをどんな気持ちで見ていたのか。
「美輝ちゃん殺害容疑だけでなく、2018年に亡くなった健一容疑者の姉(当時41)の死因にもおかしな点があるとして、捜査を続けています」(前出・社会部記者)
真相解明が待たれる――。