来たる3月20日、愛子さまは学習院大学を卒業される。
「4月1日からは雅子さまが名誉総裁を務める日本赤十字社に就職され、新生活が始まります。これまでは学業優先のため、お出ましの機会が少なかった愛子さまですが、卒業後は成年皇族として本格的に公務にも取り組まれることでしょう」(皇室ジャーナリスト)
キャンパスライフを謳歌された愛子さま
1年生から3年生までは新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの授業をオンラインで受けられた愛子さま。4年生となり、対面授業を受講されるようになった昨年、キャンパスライフを謳歌される姿が目撃された。
「9月中旬、愛子さまは男女3人ずつ、計6人のご学友と『東京ドームシティ アトラクションズ』にお忍びで足を運ばれました。愛子さまは『パワータワー』という、カップルに人気のアトラクションに、身長180cmを超える爽やか系イケメンとご乗車。絶えず笑顔で、学生最後の夏休みを満喫された愛子さまの“リア充”ぶりが垣間見えました」(侍従職関係者)
一方で、卒業を目前に控えた2月9日、内親王としてのお務めも全うされた。
「来日していたケニア大統領夫妻が皇居を訪れ、宮殿では歓迎のための昼食会が開かれました。両陛下と秋篠宮さま、体調不良で欠席された紀子さまに代わって、急きょ愛子さまも出席されました」(前出・皇室ジャーナリスト)
今回の昼食会について、『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務めるつげのり子さんはこう語る。
「愛子さまにとって、初めての宮中での昼食会にもかかわらず、堂々としていらっしゃいましたね。通訳なしで会話されたことが話題になりましたが、愛子さまは高校1年生のころから、外国のお客さまが東宮御所を訪れた際は両陛下と同席され、英語で会話を楽しまれていたそうです」
高校生のころから研鑽を積まれてきた
公式の昼食会は今回が初めてだったものの、高校時代から研鑽を積まれてきた賜物だという。
「愛子さまご自身も、'18年7月にイギリスの名門・イートン校へ短期留学されたことがおありです。こうしたご経験から外国の方と交流する際のコツを習得されているのでしょう。急きょ決まった昼食会へのご出席でしたが、愛子さまにとっては準備万全だったのだと思います」(つげさん、以下同)
昼食会でのひたむきな姿には、母・雅子さまへの憧れが表れていたといい、
「昼食会のテーブルにはケニアから輸入したバラが置かれていたり、愛子さまはケニアの公用語であるスワヒリ語で挨拶されるなど、ご一家の相手国への敬意が感じられました。愛子さまは雅子さまのことを尊敬しておられるので、お母さまのように国際親善の場で力を発揮したいとの思いがあったのではと思います」
さらに、愛子さまのご出席には大きな意義があったとつげさんは続ける。
「愛子さまが出席されたことで場が和やかになったと思います。特に雅子さまは、いつにも増して笑顔が際立っていたように見受けられました。
それから、ケニア大統領夫妻にはお子さまがたくさんいるので、両陛下の愛娘である愛子さまがいらっしゃることで、自分たちの子どもの話をするきっかけとなったでしょう。
宮中の昼食会は社交儀礼になりがちですが、プライベートな話を交えることで親しみが生まれ、心の距離が縮まります。今回の昼食会は、愛子さまの存在によって、国と国との友好関係が一層深まることにつながったでしょう」
愛子さまが毎週楽しみにする番組
公私共に充実している愛子さまだが、実は毎週密かに楽しみにされているテレビ番組があるという。
「愛子さまは日本テレビ系で毎週月曜日に放送されている人気バラエティー番組『月曜から夜ふかし』がお気に入りだと伺いました」(宮内庁関係者、以下同)
同番組のコンセプトは“世間で話題になっているさまざまな件に対して、ちょっとだけ首を突っ込んだり突っ込まなかったりする番組”。
「中でも人気コーナーの『街の人に聞いてみた』では、個人的ニュースや新年の抱負などをテーマに、一般人に街頭インタビューを行っています。泥酔した人が面白い行動を取ったり、規制音が入るほど赤裸々なトークをする人がいたりと、もともと深夜帯の番組とあって、少し世俗的な内容。愛子さまがご覧になっているのは少し意外でした」
同番組のMCはマツコ・デラックスと『SUPER EIGHT』(旧『関ジャニ∞』)の村上信五が担当している。
「実は愛子さまは旧ジャニーズがお好きで、高校生のときから、御所で推し活を楽しまれていたそう。特に『WEST.』の重岡大毅さんと藤井流星さんのファンで、彼らの誕生日を祝う様子を限られた友人にだけ公開しているインスタグラムにあげていたことも。村上信五さんも、愛子さまの推し『WEST.』と同じ旧関西ジャニーズ勢ですから、それもあって番組を応援されているのかもしれません」(愛子さまの知人)
名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、皇族と娯楽の関係についてこう説明する。
「皇族の方々も、一般人と同じようにテレビやラジオを楽しまれていると思います。しかし、日本の象徴である皇族のお気に入りというだけで、お墨付きを与えることになり、それによって売り上げに貢献してしまう事態は思わしくありません。そうしたことを避けるため、基本的に趣味は公表なさらないのだと思います」
一方で例外もあるという。
「歌舞伎や能楽、相撲などはあえて公式にご覧になられます。日本の伝統芸能などは今後も存続させる必要があるからです。コンサートはチャリティーとして行かれることがあります。皇族の方々がお出ましになることで注目が集まり、寄付が募りやすくなるからです。もしかしたら、旧ジャニーズのタレントがチャリティー活動を行った場合、愛子さまがイベントに出席されることもあるかもしれませんね」
愛子さまと“推し”が公式に並ぶ日も近いかもしれない。
河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数