「比較的賑やかな都内の路上で、遊びに来ていた女子中学生に容疑者のほうから近づいたのが始まり。ナンパするような感じで声をかけ、連絡先を交換した。SNSでやりとりをする中で“パパ活に興味はあるか”などと女子中学生を誘った」(捜査関係者)
路上ナンパから買春に持ち込んだのはアラフィフの中年男。千葉県居住の女子中学生が18歳未満と知りながら現金を渡してみだらな行為をしたとして、同県警木更津署が2月8日、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで逮捕した静岡県焼津市の会社役員・安野昭行容疑者(47)だ。
昨年9月17日正午~午後1時11分ごろ、再び上京して都内のホテルで現金3万円を手渡して買春におよんだという。
「容疑者は女子中学生の年齢を確認している。女子中学生は“16歳”とサバを読んだようだが、どちらにせよ18歳未満と知って犯行におよんでいる」(前出・捜査関係者)
女子中学生に3万円は大金だ。どこでそんな金を得たのかなどと父親が不審に思い、問い詰めて発覚。「娘がパパ活している」と昨年9月末に警察に被害相談していた。
同署によると、安野容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。
恥ずかしげもなく欲望を剥き出しにした同容疑者はどのような人物なのか。
近隣住民らによると、焼津市の住宅街にある一戸建てで両親と3人暮らし。実年齢より若く見え、会えば「どうも〜」と挨拶するなど愛想がよかったという。
地元民から「またやったのか!」の声
地元の男性は逮捕を知るや「またやったのか!」と呆れ顔で嘆く。
「若い頃は美少年ともてはやされた独身中年だ。結婚して落ち着いてもおかしくないのに、いつまでもフラフラして、また少女に手を出すなんて……。もう20年以上前、夜道で女子中・高生をわいせつ目的で何人も襲って刑務所に入れられたことがある。きちんと更生させないとまたやるよ」(地元の男性)
自転車で帰宅する女子中・高生を襲って有罪判決
さかのぼること26年。 1998年1〜5月の間に、隣接する静岡市内の山間部でひとりで自転車で帰宅する女子中・高生を襲って婦女暴行などで有罪判決を受けた。
「いきなり腕をつかんで押し倒して乱暴したり、無理やり車に乗せて襲う手口。隣接市まで出かけて犯行を繰り返していた。好きな女性にはフラれ、歌手になる夢も破れたため犯行におよんだとしている。被害に遭ったのは13〜17歳の5人で“静かにしろ。殺すぞ”などと脅されていた」(全国紙社会部記者)
犯行態様が悪質だったこともあり、複数の地元住民がこの犯歴を覚えている。当時は焼津市内のカラオケ店で働いていたという。
「イケメンでチヤホヤされすぎたのか道徳心に欠けるところがありました。おとなしくて無口な父親と、快活で社交的な母親は以前の逮捕後はしばらく姿を見せなくなった。ちょっと気の毒で、周辺は息子のことにはあえて触れないようにしてきたんですが、また逮捕されるとは、本人は何も反省していなかったんですね」(地元の女性)
出所後、容疑者は立ち直っていたかのように見えた。静岡市内でネイルサロンを経営し、10人以上の若い女性スタッフを束ねる。サロンの紹介サイトによると、年商は1〜3億円。法人登記によると、運営会社を2012年5月に設立し、事業目的としてほかに美容室や飲食店の経営、アパレル商品の販売を掲げる。容疑者は代表取締役を務めている。
同サロンを知る関係者は言う。
「いつもお客さんがいて繁盛している様子でした。ただ、店に行ったことのある知人女性は“応対の悪いスタッフがいるからもう行かない”とグチっていました。儲かっていたのかもしれませんが、経営者としての資質はどうなんでしょうね」(関係者)
どれほどの女性の爪を輝かせようと、わざわざ東京まで出向き、心も身体も未発達な少女を食い物にした行為は許されない。