春の恒例行事ともいえる、年度初めのNHKによる改編発表。『ブラタモリ』の終了や、昼の大型情報番組の開始など、今年もさまざまな動きがあったなか、注目を浴びたのは女性アナウンサーたちの異動だ。
「『ニュース7』の副島萌生さんや『ニュースウォッチ9』の星真琴さんといった、“花形”の報道番組を務めることになったキャスター陣をはじめ、慶応大学卒の女性アナたちがNHKを席巻しています。ここ10年は毎年慶応卒の新人アナウンサーを採用していて、一大勢力となっているんです」(スポーツ紙記者、以下同)
躍動する“慶応卒”の女子アナたち
かねてから慶応大学はアナウンサーを輩出する名門大学として知られ、特に『ミス慶応コンテスト』はその登竜門として名を馳せてきた。近年はただアナウンサーになるだけでなく、実力・人気共に屈指の女性アナが“慶応卒”であるケースも目立っている。
「『オリコン』が発表した2023年の『好きな女性アナウンサーランキング』では、トップ10のうち3名が慶応卒。弘中綾香さんは今年で5年連続1位となり、“殿堂入り”を果たしました。加えて、すでに殿堂入りしている水卜麻美さんも慶応卒。NHKに限らず、慶応の勢いはすさまじいものがありますね」
そんな華々しい活躍とは裏腹に、夢破れた慶応卒もいる。元フリーアナウンサーの高橋茉莉氏だ。
「衆議院東京15区補選で、国民民主党の後任候補予定者に選ばれていましたが、後に後任内定を取り消されています。党代表の玉木雄一郎氏は“党として看過できない法令違反に該当する行為があった”と説明。高橋氏は2月12日の定期党大会にも登壇していましたが、急転直下の出来事に世間では動揺の声が広がりました」(全国紙記者)
公認取り消しの理由について、高橋氏は自身のXに投稿した動画で、
《党から「立候補を断念しろ」と言われ、涙をのんで引き下がることに致しました。理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです》
と、涙ながらに訴えていた。しかし玉木氏は、
《ラウンジ等に勤務していたことで出馬辞退を求めるようなことはありません》
と反論。現在、高橋氏はXのアカウントを削除し、すでに私人へと戻ったとされ、現在の動向は伺えない状況だ。
アナウンサーになるため慶応へ
高橋氏はその肩書き通り、慶応大学在学時から学生アナウンサーとして活動していた過去がある。
「芸能事務所に所属して、『めざましテレビ』(フジテレビ系)への出演経験やグラビアにも挑戦していました。卒業後も民間企業で働きながら、イベント司会などタレント業をこなしていたとか。アナウンサーになるため、ニューヨークの新聞社へのインターンやミス慶応への出場など、努力を重ねていたようですね。そもそも慶応に入ったのも、アナウンサーになりやすいと思ったからだと聞いています」(前出・スポーツ紙記者)
大学1年生のころ、高橋氏は『慶應塾生新聞』のインタビューに、
「アナウンサーになるなら、慶應かなと思って慶應を選んだ。大学3年生くらいで留学へ行って、帰ってきたらアナウンサー学校にも通いたいと思っている」
と語っていた。
華々しい慶応卒の女性アナたちのように…とは行かず、政治家を志すも公認取り消しの末路。とはいえ、父の会社の倒産など、これまで数々の困難を乗り越えてきた彼女の今後に期待したい。