六本木のシーシャバーで撮影された安茂氏(お店のインスタグラムより)

《年商2500億円企業ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社の安茂会長ご来店!》《おっぱいを鷲掴み! 流石です》

 こうしたコメントをつけられて、セクシーな女性の後ろで微笑む男性は、2月21日に『エネオスHD(ホールディングス)』の子会社から会長職を解任された安茂(やす・しげる)氏。

「そんなにカネとるのか!」

『ジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)』が、2023年12月下旬に安氏が出席した懇親の場でセクハラ行為があったという匿名の通報を発表していた。

『エネオスHD』は、2023年12月に酔った状態で同席していた女性に抱きつく不適切行為があったと、前社長を解任したばかり。

2022年に『エネオスHD』会長兼グループ最高経営責任者が女性に対する不適切行為で辞任。後任の社長が、2023年12月にセクハラで解任。今回は子会社の会長までがセクハラで解任という耳を疑うようなトラブル続きが判明した形です。2月28日には“取締役が会食したときに飲み過ぎていないか同行者が監視する”という新しいルールを発表しましたが、果たしてそれに実効性があるのか疑問視されています」(全国紙記者)

 冒頭のコメントがついた写真は、2022年11月に港区六本木にある“シーシャバー”で撮影されたもの。同店を経営し、六本木界隈で多数の飲食店を経営しながら、テレビにも出演をしているラッパーのTOMORO氏が当時を振り返る。

「安会長とは“六本木つながり”で以前から面識がありました。安会長のエネルギー会社は六本木ヒルズに入っていて、僕の住まいは六本木ヒルズ。この日、安会長は国会議員さんと僕が経営している焼き肉店とバーを行ったり来たりとハシゴして、そうとう楽しく酔っていたと思います」

 ただ、最後の支払いになって、安氏が急に「そんなにカネとるのか!」と、会計でモメたので、この日のことは記憶に残っているという。

「最終的には、ちゃんと明細を説明して、納得してお支払いしてもらいました。お会計は1万円ほどだったのですが、暴れ出したので落ち着かせて、説教もして。でも、なんか面白くなかったから、この写真を印刷して額に入れて店に飾っておいたんです。安会長は“また来る”と言っていたので、次に来たときにネタにしてやろうと思って。でも、その後は来ないまんま、今回の解任ニュースには驚きました」(TOMORO、以下同)

 安氏を心配したTOMORO氏は報道直後、久しぶりに連絡をしてみたという。

「ウチの店でのことが問題になっていたら申し訳ないと思ってLINEしました。でも《勘弁してください》《謹慎中です》といった返信があったぐらいで、詳しい状況はわかりませんでしたね」

JREの正式回答

 JREに、シーシャバーでの安氏の振る舞いが問題視されたのかを聞くと、

「解任した後に、そういった写真がネット上に存在していることは把握しましたが、今回の解任は別の話です。詳細は、相手がいることなので、お話しておりません」

 とのこと。

 安氏は『JRE』以外にも『日本風力発電協会』という業界団体で代表理事も務めていた。しかし、現時点で同団体のホームページから安氏の名前は消えている。

「2月21日に本人から辞任の申し出がありまして、それを受け入れました」(日本風力発電協会)

不祥事相次ぐENEOSグループ(公式ホームページより)

 安氏本人にもシーシャバーでの“ご乱行”と今回の“解任”の真相について聞こうとしたが、自宅の電話は鳴るだけで誰も出ることはなかった。

 日本の石油エネルギー販売の最大手であるエネオスだが、同社がエネルギーを使うべきは内部のようだ。