飯島寛騎 撮影/齋藤周造

「登場人物、ほとんど全員が“おかしい”んです」

不倫相手は“女子高生”

 2月29日からスタートしたドラマ特区『シンデレラ・コンプレックス』(MBS毎日放送)で、俳優の飯島寛騎(27)が主演を務めている。

 飯島が演じる、高校教師の相沢陽介は、同じく教師である妻・舞(宇垣美里)と幸せな結婚生活を送っていた。

 しかし、陽介はクラスのアイドル的存在である女子高生・前園由良(田中美久)と不倫。陽介と舞が“サイコパス”な由良に人生を狂わされていく、大人気のWebtoon漫画を実写化した作品だ。

飯島寛騎 撮影/齋藤周造

「陽介は最低ですが、彼自身はそこまで罪悪感を感じていません。なので、最初はできるだけ普通の“先生”を演じられるよう、徐々に“クズ”のギアを入れていきました。

 この作品は、陽介をはじめとして“おかしい”キャラクターばかり。妻の舞だけが“普通”の人なので、視聴者の方には舞目線で見て楽しんでもらいたいです」

 不倫に加えて、その相手が“女子高生”という、あってはならない設定だが……。

「高校教師と生徒という“パンドラの箱”を開けてしまったふたりの話。ほとんどの方が体験しない状況だと思うので、その非日常のスリルを味わってほしいですね」

 自身初の教師役として参加した本作品。飯島自身の学生生活を、恋愛を中心に振り返ってもらった。

ぶっちゃけると……それなりにモテていました(笑)。中学校も高校も制服が学ランだったのですが、中学の卒業式のときはボタンを全部あげてしまって、なくなっちゃいました

高校生のときにしておきたかった理想のデートは?

「僕は出身地が北海道なので、学校近くの札幌駅の周辺でぶらぶら。学生にしたら少し背伸びして、食べ放題に彼女と行って、全力で遊ぶっていう飾らないデートが好みです。

 今は、おうちデートでパートナーとまったりしたり、“せんべろ”の居酒屋さんで、美味しいご飯と安いお酒をたらふく飲んで幸せを感じたいです!

とにかく人が大好きで誰とでも仲良くなれる

 作品中の“陽介”は、流されやすい性格で、自分の生徒にそそのかされ不倫してしまう、どうしようもなさがある。

飯島自身は、クラスでどんなキャラクターだった?

「クラスには、いろんなジャンルのグループがありましたが、僕はどの人たちとも仲良くなるタイプでしたね。ワイワイとにぎやかなタイプとも、いわゆる“オタク”タイプの友達とも、ゲームやアニメの話をして盛り上がったり。

 今考えるとすごくうまくやっていて、美味しいポジションだったなって思います(笑)

飯島寛騎 撮影/齋藤周造

 そのコミュニケーション能力の高さは今も健在のようだ。

「サウナやバイクが趣味で、休日はひとりでバイクに乗ってツーリングをすることもあります。休憩中に、偶然居合わせたおっちゃんたちと“兄ちゃんどこから来たの~”“バイク渋いっすね”と、雑談して仲良くなるのも、楽しみのひとつです。

 “世代は違っても、心はつながっているぜ”というノリが大好きなので、こういう趣味は大切にしていきたいです

 いつ、どこで、誰といても楽しそうな飯島。そんな彼に、毎日が楽しくなる、家でのオススメの過ごし方を教えてもらった。

「実は料理も大好きで、久石譲さんの曲を流しながら料理をすると、心がすごく豊かになるので、ぜひやってみてほしいです。簡単なものを作っても、素敵な時間になる。楽しみ方は無限大です」

無邪気なオーラを放つ彼が、最近になって“大人になった”と感じた瞬間は?

「ありません(笑)。ただ、役者のお仕事だと、今の僕の年齢でも40歳の役をする可能性もあるので、“この年だからこう”みたいに年相応になりすぎてしまうことは避けたいです。

 50歳になったときに高校生役を演じたりしたら、めちゃくちゃ面白いと思っていて。今持っている、ピュアな気持ちを、いつまでも忘れないようにしたいです」

 今回の、尖った作品の尖った役柄は、飯島にとって大きなチャレンジだった。

「今までは良い印象のキャラクターを演じることが多かったのですが、今回は真逆で“クズ”さ全開です(笑)。学生のときは“先生って大人だな”と思っていたので、普段の自分の子どもっぽい部分を抑えて、落ち着いて見えるように、気合を入れて臨みました

 底抜けに明るい飯島の“ダーク”な演技をご覧あれ!

飯島寛騎 撮影/齋藤周造
(C)「シンデレラ・コンプレックス」製作委員会・MBS

ドラマ特区『シンデレラ・コンプレックス』MBS放送ほか、深夜0:59〜第2話放送予定 (C)「シンデレラ・コンプレックス」製作委員会・MBS