《時代は変わっても、俺は変わらない》
このようなキャッチフレーズを引っさげ、ある教師が26年ぶりに復活する。
地上波からフェードアウト
「同名の人気漫画を原作に、1998年に放送、続編や映画も含めて大ヒットしたドラマ『GTO』が、カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマとして4月1日に放送されることが発表されました」(テレビ誌ライター、以下同)
主演の教師・鬼塚英吉役はもちろん変わらず反町隆史。妻・松嶋菜々子との結婚は、このドラマでの共演がきっかけだ。
「本放送時はまだブレイク前でしたが、現在は人気俳優となっている小栗旬さん、藤木直人さん、池内博之さん、窪塚洋介さんといった鬼塚の生徒役だったレギュラー陣も出演します」
ドラマ『GTO』は26年ぶりの復活。そして同程度の期間を空けて地上波に帰ってくるのが窪塚洋介(44)だ。
「窪塚さんの役どころは、クラス一の天才にして、問題児。いじめグループのリーダー役は池内さんでしたが、その黒幕といえる生徒で、非常に重要かつ出番の多い役でした。窪塚さんはGTOの評判もあり、その後は地上波ドラマに引っ張りだこ。TBS系の連続ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の“怪演”で、その人気を不動のものにしたといえますね」
そんな人気絶頂の時を経て、徐々に窪塚は地上波からフェードアウトしていく。
「時期でいうと2000年代初頭ごろから、わりと自由な発言、マスコミやテレビ批判などが目立つようになり、時を同じくして活動の主軸を映画にシフトしていきました。そんな中でマンションからの転落事故、そこから仕事復帰し、レゲエアーティストとしても活動。役者の仕事は本当に自分が納得したもの以外は出演せず、それ以外の活動が目立つようになっていきました」(芸能プロ関係者)
陶芸家としての作品のお値段
当時の窪塚の発言は、“言いたいことも言えないこんな世の中じゃ”という『GTO』の主題歌を地でいく、歯に衣着せぬものだった。
《(日本の音楽は)“現実を見てない”部分があると思うんですよ。だからモーニング娘。が1位になり続けるわけ》
《『大麻』という植物がある。あらゆる意味で万能なこの草は、21世紀、人間にとって、そして地球にとって奇跡の草となる》
などなど。今回、窪塚の地上波ドラマ出演はなんと21年ぶり。彼の自由さは、“恩師”鬼塚と同様に変わっていないようで……。
「最近は特に役者以外の活動も多いです。日本酒の開発に携わったり、『腸活』や日本古来の文化を伝える活動など。そのひとつに“陶芸家”的な一面もあるのですが、その作品と値段がすごい。
例えば作品名『にぎりようすけ3世』。彼自身が“握った”と思われる手形が残された“土を固めた何か”が10万円。また作品名『ONIWAKA』は、彼が“イメージした何か”が表現されているのかもしれませんが、はた目には解体中の古民家の外壁の一片のようにしか見えない。こちらは45万円です」(前出・芸能プロ関係者)
それぞれ《4月上旬頃、受け渡し(窪塚洋介お渡し会または郵送)》とのこと。お渡し会という場で窪塚本人に会えることもあってか、例に出た2つの“何か”はすでにソールドアウトしている。
奇抜な発言が目立っていた当時、息子の名前について、
《(子どもの名前は)『窪塚市長』に変えます。立候補もせずに市長みたいな》
などと語っていた窪塚。その息子、『愛流』は同じ俳優の道に進み、出演作を重ねている。父の“背中”は息子の目にどう映っているだろうか。