みんな大好き!なアイスクリーム。中でも高級アイスとして人気の『ハーゲンダッツ』が今年、日本での創業40周年を迎えた。1984年に東京・青山で第1号店をオープンして以来、ミニカップやクリスピーサンドなど、いろいろな商品を展開し、消費者の注目を集めてきた。
『ハーゲンダッツ ジャパン』に直撃
世界100か国以上で販売されているが、製造工場はアメリカ、フランス、日本の3か国にあるのみ。そんな『ハーゲンダッツ』が、今まで“秘密”にしていた工場の生産ラインを、2月22日にネット上で初公開。群馬県高崎市にある、ハーゲンダッツ群馬工場の製造工程をバーチャル見学できるようになった。
公式サイトで公開された見学ツアーを覗いてみると、CGと実映像を交え、まるで映画『チャーリーとチョコレート工場』のような雰囲気。実際の工場内部の画像を見せてくれるのかと思ったら、なんとも意外な見学ツアーとなっている。
今回、バーチャルという形で工場見学ツアーを公開した狙いを『ハーゲンダッツ ジャパン』に聞いてみると、
「これまでハーゲンダッツ群馬工場の製造工程を知りたいと、多くのお客様からのご要望をいただき、その声にお応えするためにも、創業40周年の節目となるタイミングに、本コンテンツを公開することにしました。
ハーゲンダッツのアイスクリーム製造工程を、子どもたちから大人まで楽しんでいただける内容にしたいというのがいちばんです。単調で飽きることなく、ワクワクしながら最後まで見ていただけるよう、実際の実写映像だけではなく、CGやアニメーションを混在した内容にしました」(『ハーゲンダッツ ジャパン』広報、以下同)
群馬に工場を作ったワケ
実際の工場では原料を混ぜる工程や、配管を通る製造工程など、物理的に見えない部分があるため、その部分をCGやアニメーションで表現したという。
世界中で販売されているのに、工場が3か国にしかないのは意外な事実。群馬工場では、日本市場に向けての商品を生産しているというが、なぜ群馬県を選んだのだろう?
「ビジネスパートナーのタカナシ乳業の生産拠点があったことに加え、大消費地の首都圏に近い地の利を考慮し、群馬県を選びました」
工場が群馬県にあるということで、ほかの県に比べて安く買えるというSNSの書き込みがあったが、実際はどうなのだろう? 群馬に住んでいたことがある人に話を聞くと、
「確かに東京と比べて安いかも。カップやクリスピーサンドが200円くらいで買えたと思う」
希望小売価格が、カップとクリスピーサンド共に税抜き325円なので、これはかなり安い! しかし、広報に聞いたところ、
「希望小売価格は、地域によって変更しておりません」
とのこと。単なる“都市伝説”なのか、販売店の企業努力なのか……。群馬を訪れた際は価格にも気をつけながら、ハーゲンダッツを楽しんでみてはいかが?