工藤静香(53)がインスタグラムに投稿した自作の絵が話題となっている。
《天は二物も三物も》
《筆が固まってしまったから、メンテナンスをしようと思いつつ、絵の具を見ると描きたくなります。笑》
と、青や緑、黄色の色彩を組み合わせ、鋭い目の迫力ある鷹を描いた油絵を公開。この投稿にフォロワーからは、
《まるで生きているように格好良いです》
《天は二物も三物も与えたんですね》
《しーちゃん画集の予定はないですか?》
と絶賛の声が。
工藤は1990年に20歳で初入選して以来、これまで20回以上の入選を経験している二科展の常連だ。二科展といえば古くは石坂浩二や五月みどり、近年では押切もえ、元「乃木坂46」の若月佑美など多くの芸能人が入選してきたことでも知られる。
「日展(日本美術展覧会)」「院展(日本美術院展覧会)」と並ぶ日本三大美術展のひとつとされている二科展(二科美術展覧会)とはどのような展覧会なのか。もしかして芸能人のために“特別枠”があったりして……?
美術に詳しいライターの浦島茂世さんによると、
「日展、院展は師匠の流派を守るという要素が強く、二科展のほうが自由な雰囲気が強いです。門戸を広く開放していて、教えてくれる先生が多い。自由な雰囲気だからこそ、芸能人も応募しやすいのかもしれません」
“しー画伯”の作風は
2023年の第107回二科展絵画部は応募数1755点に対して入選者数681人、入選の割合は38・8%。1人で複数点数を応募可能なので、かなりの確率で入選できそうに思えるが、
「美術界では、妥当な数字だといえます。デッサン力、色彩構成力のほかに画面の構成力が入選の基準になると思います。二科展の審査は、全応募作品を審査室で数日間かけて、個人名を読み上げず作品本意で挙手によって行うので、芸能人だから入選するということはなく、実力で皆さん入選されていると思います」(浦島さん、以下同)
工藤の作風は1970年~80年代にフランスで活躍していた画家のような、パステル調の淡い色彩の組み合わせが特徴だという。
「お父さんの工藤勘七さんも二科展に出品されている画家なので、ある程度は『どのような作品が入選するか』は、絵を描く前から感覚的に身につけていたように思います。二科展だけでなく、日展、院展なども『入選する作風』があり、それを身につけるのがキモだったりします。
そういうアドバンテージがあってもなくても、多忙なのに毎年、絵を描いて出し続けているだけでもうすごい。東京マラソンに20年連続出場しているようなものです。本当に好きでないとできないことです」
娘たちのプロデュースもこなしながら、プロ顔負けの絵も描けるとは、さすが“しー画伯”!