かつて「ロングブレス」によるダイエット法を提唱し、一世を風靡した俳優・美木良介が、2月28日に新刊『無敵の100歳』(幻冬舎)を上梓した。
本書は、ロングブレスを「がん、脳の病気、心筋梗塞など、あらゆる病のリスクを抑える究極の健康法」と定義し、具体的な運動を紹介する1冊で、健康寿命を伸ばしたいシニア層を中心に注目を集めているようだ。しかし、そのPRのためテレビ出演した美木に対し、視聴者から「別人のようになった」という声が上がっているという。
「顔がもう別人でショック」
美木のオフィシャルサイトによると、ロングブレスとは、彼が考案した「丹田を意識して行う呼吸法」のこと。
「強く長く吐くことによりお腹周りのインナーマッスルを効率よく鍛え、筋肉の温度をアップさせ、内臓脂肪を落とします。また、お腹周りのインナーマッスルを鍛え自前のコルセットを作り上げることで腰痛を改善します」と説明されている。
「ロングブレスは、2011年に登場したダイエット法。当時、美木さんは積極的にテレビ出演し、50代とは思えぬ引き締まった体を見せ、たった40日間で体重が13.5kg減り、体脂肪率も25%から6.6%に激減したと大宣伝。頬をめいっぱい膨らませて、『ぶーーーーー!』と息を吐く姿はインパクトがあり、たちまち大ブームになりました。
その後、東京・赤坂に公式スタジオをオープンし、全国でロングブレスのイベントを開催するなど、美木さんはすっかり有名俳優から『ロングブレスの人』に。実際、すでに俳優業は行っておらず、現在はボディデザイナーとして活動しています」(芸能記者)
そんな美木は先月28日、ロングブレスの新刊『無敵の100歳』を発表。ロングプレスをダイエットではなく“健康法”として紹介しており、「誰の手も借りずに健康に暮らせる」「自分の足で生涯歩ける」という2つの願いをかなえる1冊だという。
「美木さんは、著書の宣伝のために、3月1日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)にゲスト出演していました。読者ターゲットとなるシニア層から絶大な支持を得る番組だけに、本人も気合が入っていたものとみられます。しかしSNSでは、肝心のロングブレスではなく、美木さんが『まるで別人のよう』という話題で盛り上がってしまったんです」(前・同)
実際、SNS上には、
≪私の知っている、ドラマに出てた頃の美木良介ではなく、顔がもう別人でショック≫
≪久しぶりに見たけど歳とったな まぁそりゃそうか≫
≪体はあいかわらず健康なんだろうけどお顔の印象は以前と比べて年齢相応になったような≫
≪これが美木良介? 別人みたいに変わってる≫
といったコメントが飛び交っていた。
大物女優が美木良介をチクリ
「現在、美木さんは66歳。見た目が老いるのは当たり前のことです。ただ、美木さんはロングブレスの効能について、公式サイトで堂々と≪髪も太くなり、肌に艶も出て「若くなった」と言われるように。自分でも10年前のドラマの再放送など見ると、今の方がずっと若いと思います≫と述べている。にもかかわらず、年相応の見た目とあって、『ロングブレスは本当に効くのか?』と疑問を抱いてしまいます。本の宣伝としてはマイナスなのでは……」(エンタメ誌記者)
ロングブレスといえば2013年、森公美子がある“告発”を行ったとして話題になったことがある。
森は前年の2012年から約8カ月、美木の指導のもとロングブレスダイエットを行い、約30kgの減量に成功。その様子は『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)は放送され、大反響を呼んだ。
「しかしその後、森さんは自身のブログで≪呼吸で痩せたらノーベル賞だよね…≫とぶっちゃけ。実際はロングブレスだけではなく、食事制限とウォーキングで痩せたと主張し、≪そんなに簡単に痩せませんから、、努力、努力ですよ!!≫と熱弁したんです。さらには、美木さんの始めた公式スタジオについて≪そうだ美木さん始めたんですね(笑) スクール?お教室、凄く高いですね…私入れない、むしろ、入りませんけど…だって50分って何やるの?って思いましたけど…≫とチクリ。当時、森さんが美木さんを批判したと大きな話題になりました。
一方の美木さんは、森さんの“告発”に相当困惑したようで、一部週刊誌に≪にわかには信じられないというか…≫とコメント。森さんにロングブレスウォーキングを教え、食事制限に関する助言も行ったことを明かしつつ、≪本当に“どうして?”といった気持ちです…≫と吐露していました」(前・同)
美木にも言い分はあるだろうが、この一件により、世間ではロングブレスの効能について懐疑的な声が広まったのは間違いないだろう。
「新刊はAmazonでロングセラー1位になっていますが、正直、以前ほどの盛り上がりはありません。『モーニングショー』に出演した美木さんが老け込んだと話題になってしまったのもあって、再ブームにはならないのではないでしょうか」(前・同)
ロングブレスの考案者・指導者のみならず広告塔でもある美木。ロングブレスの再ブームを起こすには、彼がこれから驚くべき若返りを見せるしかない!?