インスタグラムやフェイスブックを運営するメタ社が、2023年7月にリリースしたテキスト共有アプリ『Threads(スレッズ)』。イーロン・マスクによって買収され、さまざまな“改悪”のあったX(旧:Twitter)に代わるSNSとして期待が高まったのは記憶に新しい。
Threadsが芸能人の裏垢に?
「サービス開始から5日間で全世界のユーザー数が1億人を突破するなど、順調なスタートを切っていました。ですが、“流行りに乗って登録したけど、今はまったく使っていない“という人が多いのではないでしょうか。実際、ある調査では日本でXを利用しているユーザーの15%程度しかスレッズを使っていない、というデータもあります。まだまだインスタやXには遠く及ばない印象ですね」(ITジャーナリスト)
過疎化が進んでしまったスレッズ。だが、そんな環境を好んでか、芸能人たちが活発に利用しているのだという。
「普段はXやインスタで自分の言葉を投稿しないような方々が、スレッズではおしゃべりというケースが目立つようになっています。しかも、内容は独り言のようなものばかりで、出演した番組の宣伝などをしているわけでもない。いわゆる“裏垢”っぽい使い方が、それぞれのファンから好評なんです」(エンタメ誌ライター)
実際にどのような投稿をしているのか、一例を紹介しよう。
まずは、Xでは770万人のフォロワーを抱える有吉弘行。スレッズは43万人と10分の1以下で、
《寝イラ―スウィフト(テイラースウィフト)》
《起きた総司(沖田総司)》
など、朝と夜の挨拶を文字った投稿を毎日のようにしている。
《改名したい。》
お次はみちょぱこと池田美優。こちらもインスタのフォロワー数は140万人近いのに対し、スレッズは20万人程度。
《時計デビューしてしまったちゃんと使おう》
《声カスカスで収録気まずい》
《日サロ初め。》
と、日常報告のようなテンションの投稿がほとんど。
ベッキーもスレッズをよく利用する芸能人のひとり。
《改名したい。》
という衝撃的な投稿もあったが、ネットニュースに取り上げられた様子はない。
他にも、足立梨花が夫の誕生日をスレッズでのみお祝いしていたり、滝沢カレンが映画のレビューを書き連ねていたり……活動を再開したばかりのFUJIWARAの藤本敏史も《豚汁作ってみた》などとスレッズでは肩肘張らない投稿が目立つ。
「他のSNSよりユーザー数が圧倒的に少ないことが、好意的に受け取られているのではないでしょうか。いいねやコメントの数はインスタやXより少なく、定期的にチェックするのは熱心なファンくらい。また、投稿内容が拡散される心配も少なく、ブランディングや失言などに気を遣いすぎる必要もありません。SNSの使い方にナーバスな芸能人の方々にとって、息抜きのような場所なのかもしれませんね」(前出・エンタメ誌ライター)
スレッズがこれ以上広まってほしくない、と内心願っているのかも?