3月12日、ドラマ『正直不動産2』(NHK)の最終回が放送された。2022年4月クールに放送された『正直不動産』の続編であり、前作は大反響のうちに有終の美を迎えていた。
“消えた”出演俳優
「不動産にまつわるトラブルに踏み込んだ漫画が原作で、主演の山下智久さんはイケイケのやり手ながら、嘘がつけなくなってしまった不動産営業マンを演じています。シーズン1は、NHKみずから“異例”と認めるほど視聴者からの評価が高く、数多くの手紙や問い合わせが寄せられたそうです」(テレビ誌ライター、以下同)
『正直不動産2』では、ディーン・フジオカを新キャストに迎え、さらなる盛り上がりへの視聴者からの期待度は高かった。
「シーズン2も満足度の高い内容になったと思いますよ。実際、早くも続編を望む声が多い。原作漫画は完結していないため、これからシリーズもののようになっていく可能性もあります。板垣瑞生さんの件を耳にしたときは“打ち切りもあるんじゃないか”と心配しましたが……。無事に最終回を迎えられて何よりです」
板垣は1月3日に放送された『正直不動産スペシャル』から出演し、シーズン2でもレギュラー出演。山下演じる主人公の後輩役として、物語の中で重要な役割を担っていた。
しかし、そんな板垣は最終回放送の2日前、3月10日に突如所属していた事務所「スターダストプロモーション」を退所していたことが判明。事務所のホームページからプロフィールが削除され、ファンクラブも閉鎖。さらに、事務所や板垣本人から声明がなく、ファンの間では動揺が広まっていた。
NHKが放送に踏み切ったワケ
「10日にはカレンダーの発売イベントも予定されていましたが、前日に中止の発表。予定されていた仕事をキャンセルし、退所の理由も明らかにされておらず、突然“消えた”わけですから、何かしらのトラブルを疑ってしまいますよね。実際、SNS上ではここ数日の板垣さんの“異変”が取り沙汰されていて、丸刈り姿の板垣さんらしき男性の写真も拡散されています」(スポーツ紙記者、以下同)
トラブルや不祥事で、タレントが活動休止や契約解除に至った場合、予定されていた出演シーンがカットされる、もしくはお蔵入りになるというのはよくある話。『正直不動産2』がどのような対応を取るのか注目されていたが、板垣のシーンがカットされることはなく、無事に放送に至ったいうわけだ。
「退所理由が公になっていないため、特別な対応を取らなかったのでしょうね。それに加え、最近のNHKは出演者の不祥事と作品を切り離して捉える傾向があります。市川猿之助さんや永山絢斗さんの件でも、当初は過去作を配信停止にしたものの、“作品の価値やクリエーターの成果を守り、コンテンツ文化を保護することも公共メディアの役割”として配信を再開しました。
今後は出演者の逮捕などがあっても原則、配信停止にしない方針を示しています。板垣さんがたとえ何らかの不祥事で退所していて、それが今後明るみになったとしても配信停止にはしないでしょう」
板垣が“正直”に退所理由を明かすことを、ファンは望んでいる……。