「今、高校3年生で、バスケットボール部の部長とキャプテンをやっていました。春からは大学に入学します!」
『君たちはどう生きるか』で主人公の声を担当した山時聡真
フレッシュさがまぶしい山時聡真。昨夏に公開され、アカデミー賞長編アニメーション賞にも輝いた『君たちはどう生きるか』で主人公・牧眞人の声を担当したことで、一気に知名度アップ。1月2日・3日に箱根駅伝で流れたサッポロビールのCMでは歴代の豪華レジェンドたちに次々と対面していく青年として出演し“あのイケメンは誰?”と話題に。
3月19日が最終回のドラマ『マルス−ゼロの革命−』では美島零=ゼロ(道枝駿佑)率いる“マルス”メンバーの呉井賢成を演じている。
「最近、作品を超えて(自分を)認識してくれる方が多くなってきて。頑張り時だなと思っています」
とニッコリ。賢成のようなクールなキャラを演じるのは初めてだったという。
「僕自身は明るくて、いつも笑顔でいられて、何事も楽しいと思っているタイプの人間。そんな僕が冷静な役をやることには難しさもありました」
SNSを駆使しながら、高校生たちが大人社会に反旗を翻す戦いも、ついに大詰め。
「子どもから見た大人社会ってどんなものなのか。ぜひ、“高校生のときの自分ってどんなことをしてたかな”と思い返しながら最終回を見守ってもらえたらうれしいです!」
松坂桃李や菅田将暉に抱く憧れ
芸能活動を始めたきっかけは、5歳のとき。ふたりの姉とともにスカウトされた。
「僕はおまけ程度で(笑)。最初は習い事のような意識でしたが、子どものときから人懐っこい性格だったので、(現場で)大人の前に立つことに恐怖心がなく、全然嫌じゃなかったです」
中学1年のときに現在の事務所に所属。仕事としての意識が芽生えたという。
「松坂桃李さんや菅田将暉さんなど、カッコいい先輩と関わる中で憧れるようになりました」
大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』('19年)では田畑政治 (阿部サダヲ)の幼少期、朝ドラ『エール』('20年)では多くの視聴者が涙した梅根弘哉を演じた。
「俳優は作品ごとに別のキャラクターになって、いろんな経験ができる。楽しくて、飽きないんです。“いいお芝居だった”という声をもらうと本当にうれしいし、モチベーションになっています」
4月から大学生「自分の道を行きたい」
俳優との両立は大変そうだが、大学進学を決めた理由は?
「目的のひとつは、人との出会い。いろんな経験がきっとお芝居につながるし、人生を豊かにしてくれると思うから。学びたいこともありますし。あと今、バレーボールにハマっているので、サークルにも入ってみたい!」
いろんなことが総合的に学べる環境の中で、芝居についても理論づけられるような研究をし、自分なりの答えを見つけたいと目を輝かせる。
今後、どんな俳優を目指しているのかと尋ねると、
「周りにとらわれず、自分の道を行きたいなと思っています。“こうじゃないとダメ”とは思わず、この仕事を楽しいと思い続けられるように。受け身ではなく、自分がやりたいことを実現できるような俳優に。そして、僕も先輩たちみたいに後輩思いでありたいなと思っています」
さらなる飛躍、間違いなしです!
美容男子です!
「趣味は美容です。美容液を集めて、効果を比べたり。ターンオーバーを促すピーリング剤やレチノールを使ったりしています。あとは毛穴が気になるときはビタミンC。自分の買える範囲で、いろいろ試しています」